新型コロナウイルスの感染拡大を受け、青葉区内の学校も臨時休業が続いている。学習の遅れや児童生徒の健康など保護者の不安も募る中、市立山内小学校が4月17日、オンラインで教員と保護者の交流を図る独自の取組みを始めた。 (4月20日起稿)
「お子さんの様子はどうですか」。パソコン上に映る10数人の保護者一人ひとりに向けて語り掛ける佐藤正淳校長=写真。ウェブ会議サービス「Zoom」を使い、この日は5、6年生のクラスごとに時間を分け、各40分、保護者会を開催。保護者からは「朝学校からの課題をやって午後は公園で遊んでいる」「早く学校に行きたがっている」「家にいる時間が長く、体力面が心配」など様々な声が聞かれた。
市内の市立学校では先進的なこの取組み。画面上には児童が顔を見せるなど元気な声も聞かれ、佐藤校長は「久しぶりに児童、保護者の顔が見られてよかった。今はまだ試験的だが、担任が参加したり、保護者の参加も増やせるよう試行錯誤していきたい」と話した。
臨時休業期間中の課題や学校からのメッセージ、動画をホームページに掲載するなどネットを積極的に活用する同校。今回の実施にあたっては事前に各家庭のネット環境を調査。ばらつきがあったためオンライン授業は断念したが、「一歩ずつでも始められることから」と保護者会を企画した。しかし、学校のパソコンではセキュリティの関係でZoomを使うことはできず、PTAの協力で別回線を引いて実施にこぎ着けた。佐藤校長は「休業が延長され、保護者や児童の皆さんも大変だと思います。教職員も出勤7割削減要請で交代勤務のなか、緊急受入れや校庭開放の見守り、消毒作業、学校再開に向けた準備を頑張っています。このような状況ですが、子どもたちのためにできることが必ずあります。学校も試行錯誤を続けていきますので、ぜひご協力ください」と呼び掛けた。
青葉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>