荏子田太陽公園のバラ園を管理している荏子田太陽公園愛護会(増田健一会長)は10月28日、第36回都市公園等コンクールで国土交通省都市局長賞を受賞した。
(一社)日本公園緑地協会が都市公園などの設計や管理運営などについて募集を行い、特に優秀と認められた作品や実施者を表彰する同コンテスト。今年は全国から22点の応募があり、各賞各部門合計12点が受賞した。
同愛護会は20年近くにわたり、「身近な公園でバラの育成を楽しみながら、公園やまちにバラが咲く、美しく明るいまちにしたい」という理念の下、バラを育てている。また、荏子田小児童や荏子田自治会などと一緒に花壇づくりや清掃をしているほか、15年以上継続して「太陽ローズフェスティバル&フリーマーケット」も開催している。
今回、コンテストには「多様な主体の新たな参画・協働や公民連携の取組み」について審査する特定テーマ部門で「花と緑の太陽ローズガーデン」という作品名で応募。これまでのコミュニティ活動、まちづくり活動が高く評価され、受賞に至った。増田会長は「過去にも多くの賞をもらったが、全国的な賞は初めて。地道に頑張ってきたことが評価されて嬉しい」と笑顔を見せた。
同じバラが植えられていないことが同公園の特徴。230種類のバラには1株につき1人のオーナーがいて、肥料代などを支払い、123人在籍する同愛護会が週に2日、水やりや草むしりなど、日々の管理を行っている。特に8月の猛暑時には当番制で毎日水やりを行い「活動は年間を通して休む月がない。咲いていない時期にしっかり管理することで5月や11月にきれいな花を咲かせるんです。きれいだねって言ってもらえることが1番うれしい」と話す。
担い手不足に危惧
しかしながら、増田会長が危惧するのは若手の人材確保。同愛護会のメンバーの約3割が70歳以上で、実際に積極的に活動に参加しているのはその人たちだという。「バラの管理は色々な知識が必要。リーダーとなり、技術を教えられる人がいなくなるとこの活動も続けられなくなってしまう」と不安を隠さない。
昨年にはバラの見学に訪れた人が休めるようにと「太陽ローズハウス」が完成し、コミュニティスペースとしても活用されているという。「もっと公園の施設を充実させ、みんなが来やすい公園にしたい」と笑顔で話した。
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