市立奈良小学校6年3組の児童33人が3月15日、ペットボトルのキャップを並べて巨大な絵を描くギネス世界記録に挑戦した。題材に選んだのは「こどもの国」のロゴマーク。約20万個のキャップで作ったカラフルなモザイクアートは縦横13メートル以上。ギネス申請の結果は約3カ月後に判明する。
同クラスでは児童が自発的に課題を見つけ、解決策を考える「総合的な学習の時間」に自分たちが暮らす地域のためにできることを模索。毎年の遠足や、コロナ禍で中止になった修学旅行の代わりに訪れた「こどもの国」に感謝の気持ちを伝えようと、PRにつながる企画を考え始めた。
一方、環境問題を学ぶ授業でプラスチックごみを減らす重要性を学んだ児童たち。身近なプラスチックであるペットボトルのキャップで同園のロゴマークを作ることで、同園とプラスチックごみ削減の両方をPRできるのではと考えた。同様のアートは既にギネス記録があり、現在の記録は147平方メートル。
児童たちは昨年6月からキャップ集めに奔走。協力してくれそうな地域のスーパーや地区センターなどに自分たちで電話し、回収用の箱を設置。6カ月間で約30万個が集まった。12月からはパソコンで作った設計図をもとに縦1・82m×横0・91mのボードを105枚用意し、赤や緑、オレンジ色などカラフルなボトルキャップを貼り付けていった。
そして3月15日。団結を深めようと担任の宮崎広大教諭手作りの揃いの黄色のマスクを着用した児童たち。設計図を見ながらボードを並べ、縦13・83m×横13・01mで面積約180平方メートル、キャップ約20万個使った巨大な「こどもの国」のロゴが完成した。
屋上に上がって作品を見た児童からは大きな歓声が上がり、「接着が上手くいかず投げだしそうになったが、頑張って準備してきたので嬉しかった」といった喜びの声が聞かれた。
宮崎教諭は「(今回の経験を糧に)これから大変なことがあってもみんなで楽しんで挑戦してほしい」と話し、後日写真を見た同園の鈴木英美園長は「地域の子どもたちに大切に思ってもらっていることを嬉しく思う」と語った。
ギネスはこれから申請し、約3カ月後に結果が出る予定だ。
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