地域子育て支援拠点
DX対応でサイト新設
6月開始のアプリと連携も
4月25日
コロナ下で食品や弁当配布の形をとってきた区内の子ども食堂が、5月末から再び料理を振る舞っている。黙食やキッチンカーの導入など、感染防止のためのスタイルで実施。食事を必要としている家庭や子どもの居場所づくりとして、新しい方法を模索している。
「待ってたよ。今日はスパゲティだよ」。美しが丘地域ケアプラザで6月1日に行われた「あおば子ども食堂」(三村徳子代表)には、21人の親子が立ち寄った。黙食で、全員が一方向を向く形で感染防止を図りつつも、食後は楽しそうに話をする姿が見られた。
同食堂は美しが丘の他に、もえぎ野、さつきが丘地域ケアプラザとふれあい青葉を会場に開催してきた。コロナ下では週に1回、食品を無料で提供するフードパントリーの形式で継続。昨年12月には食事の提供を再開したものの、年明けすぐに感染拡大で休止を余儀なくされていた。
スタッフの中塚進さんは「いつ再開するのかと聞かれていたので久しぶりにできてうれしい」と安堵の表情。小学3年生と年長の子どもを連れて訪れている神崎浩さんは「一人で子育てしているので一食分を用意してもらえるだけで、とても助かっている」と話す。
同食堂は4会場で毎週水曜午後5時30分から7時(時間は会場で異なるので確認を)。子ども100円、大人200円。
交流の場として
NPO法人アフリカヘリテイジコミティー(トニー・ジャスティス代表)運営の「ノヴィーニェこども食堂」は5月29日、青葉台公園でキッチンカーによる子ども食堂を開催した。アフリカやジャマイカ、日本などの多様な料理を用意。太鼓コーナーや塗り絵コーナーも盛り上がった。
同団体もコロナ下では、フードパントリーや弁当配布に切り替えていたが、「子どもも大人も関係なく食卓を囲み、コミュニケーションや学びを深める場でありたい」というトニー代表の考えから、感染リスクが低い屋外での実施を計画。クラウドファンディングで集まった290万円に実費を負担し、3tトラックを購入。3月に相模原市で開催し、青葉区では今回が初めてだった。
同食堂はフードパントリーが毎週木曜午後5時(変更する場合あり)、弁当配布が毎月1回日曜日。どちらも会場は同食堂事務所(青葉台2の9の6の105号室)。キッチンカーは月に1回程度。各日程はブログやSNSなどで告知する。誰でも無料。
助け合い大切に
コロナ下、あおば子ども食堂を訪れる希望者の数が、会場によっては増加。三村代表は「初めは、青葉区に困っている子はいないと言われていたが、そうではないということ」と指摘。「親が疲れていたり、家で1人で食べないといけないなら来てほしい」と話す。
ノヴィーニェこども食堂のフードパントリーには毎回約50人が足を運んでおり、1時間前から並んでいる人もいるという。トニー代表は「コロナ前はなかったこと」とし、「企業、行政、市民が一つになって助け合い、分かち合うことが大切」と語る。
両団体ともボランティアや資金・食材の寄付を募っている。(問)あおば子ども食堂【電話】045・972・7018、ノヴィーニェこども食堂【電話】045・482・4665
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