神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2024年3月21日 エリアトップへ

横浜市 子宮頸がん対策に新検診 HPV検査導入へ

社会

公開:2024年3月21日

  • X
  • LINE
  • hatena

 横浜市は国の指針改正を受け、24年度早期に新たながん対策に着手する。30歳以上から60歳までを対象に、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染の有無を調べる検診を導入。20歳以上への一律の細胞診検査から、HPV検査により、高リスク者に絞った検診が行えるようになるという。

 市の子宮頸がん検診は現在、市在住の20歳以上の女性で、職場の検診など受診機会がない人を対象に2年度に1回受けられる。子宮頸部の細胞を採取して異常やがんに進行する可能性がないかなどを顕微鏡で調べる細胞診検査を行っているが、受診率は推計値で43・6%(※国民生活基礎調査結果から算出)と半分以下。「時間がない」が未受診理由が最も多い。

対象は30〜60歳

 厚労省によると子宮頸がんの多くは、HPVというウイルス感染が原因だ。性交が主な感染源だが、2年以内に約90%のウイルスが排除されるという。そのため、がんの罹患率が比較的低く、偽陽性が多く発生する20歳代にはHPV検査を実施せず、2年に1回の細胞診検査を推奨する。

 一方、疾患にかかりやすいとされる30歳以上から60歳までを対象に、5年に一度のHPV検査を導入する。同検査で陽性の場合は細胞診も実施し、細胞診が陰性の場合は1年後に再びHPV検査を促す。HPV検査が陰性の場合は5年後に再検診すればよいので多くの受診者は検査間隔が2年から5年ごとになり、負担軽減につながるメリットがある。尚、61歳以上については暫定的に細胞診としている。

 横浜市大附属病院産婦人科の宮城悦子部長は「世界の子宮頸がん検診の流れはHPV検査にシフトしている。HPV感染者を選別することは、将来の子宮頸がん発症のハイリスク者を選別し、より集中的に見守ることにつながる」と話す。

 市医療局担当者は「24年度早期の導入を目指し、子宮頸がんの死亡率減少を達成できるように受診率向上などに取り組む」と語る。

青葉区版のトップニュース最新6

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

4月25日

防げ、小学生の交通事故

防げ、小学生の交通事故

青葉署「左右確認の徹底を」

4月25日

区制30周年祝い、運動会

少年野球連盟

区制30周年祝い、運動会

大会の開会式と合わせ企画

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

「世界で活躍」誓う

國學院大學平林清澄選手

「世界で活躍」誓う

大阪マラソン優勝祝賀会

4月11日

全員、目指すは「プロ」

桐蔭横浜大サッカー部

全員、目指すは「プロ」

初の新入生入部記者会見

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊻専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『白内障の手術は両眼を1日でできますか?』

    4月25日

  • 幸福と訳すな!ウェルビーイング

    コラム「学校と社会をつなぎ直す」㉜

    幸福と訳すな!ウェルビーイング

    桐蔭学園理事長 溝上慎一

    4月25日

  • 教えて!職人さん

    教えて!職人さん

    vol.10 専門店の「ニセモノ」にご注意を!

    4月25日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook