洋菓子店「ベルグの4月」=美しが丘=の青木絢子(あやこ)さん(23)と平松大紀さん(20)が、6月2、3日に行われた神奈川県洋菓子協会作品展で、部門の最高賞をそれぞれ受賞した。青葉区内では4店8人が入賞を果たした。
県内のパティシエが一堂に会し、作品の技術を競うコンテスト。青木さんはマジパン仕上げ部門で(一社)日本洋菓子協会連合会会長賞、平松さんは22歳以下が対象となるジュニア部門で(一社)神奈川県洋菓子協会会長賞を受賞した。
マジパンはアーモンドと砂糖を練ってペースト状にしたもので、ケーキのデコレーションなどに使用される。青木さんは初出品での大賞に「信じられなかった」と笑顔を見せる。マジパンに触れるのは専門学校以来とあり「人や花の作り方がわからず、教えてもらいながら作った。先輩のおかげ」と話す。イメージは「お花の世界」。フランスのマルシェを作る予定だったが、高さを出すために花のモチーフに切り替えた。休日に花屋に足を運んで観察し、花の色も全体のバランスをみて淡くするなど工夫を重ね、構想から2カ月ほどで完成させた。店舗の営業が終了してからの作業は深夜に及ぶことも。「皆がいたからできた。来年はアメ細工の部門で出せるように準備したい」と話した。
平松さんもマジパンでの出品。ジュニア部門はテーマが「横浜」と決まっていたため、ランドマークタワーと中華街のデザインでそれぞれ制作し「赤系の色で攻めようと思った」と、色合いが華やかな中華街に決めた。さらに発想を膨らませ、旧正月や獅子舞をイメージしたにぎやかな作品に仕上げた。重厚感のある、中華街の門の組み立てに苦労したという。「バランスが難しく、何回も崩れた」と振り返る。「(大賞は)まだ現実味がないが嬉しい。将来は実家のケーキ店を継ぎたい」と夢を話した。
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