横浜市総合体育大会「陸上競技の部」が9月11日、12日に三ツ沢競技場=神奈川区=で開催され、山内中学校陸上競技部が女子部員の大活躍で弾みをつけ「男女総合」で初優勝を果たした。「女子総合」でも初優勝を掴み、2冠となった。種目別の女子4×100mリレーで優勝したメンバーをはじめ、15人が10月8日からShonanBMWスタジアム平塚で開催される神奈川県中学校総体陸上に出場する。
女子が大活躍
学校対抗で行われる「総合」は、各種目の入賞者に与えられる得点の合計を競うもの。男子、女子、男女のカテゴリーがある。昨年の女子総合で準優勝だった山内中女子は、今年は優勝を狙っていた。新人戦や夏の大会では2位。最後のチャンスとなった今大会で44点を獲得し、悲願の初優勝を手にした。また、男子が15点を取り、合計59点で男女総合でも初優勝を果たした。入賞した12種目15人が県総体陸上に挑む。
昨年の悔しさを晴らそうと1年間練習に取り組んできた陸上部のメンバー。陸上の強豪高校に今春進学した先輩たちが来校し、練習メニューを直接指導するなど、昨年からの上積みができたという。ただし、初優勝の最大要因は「団結力の強さ」と慶野(けいの)好治顧問は語る。
60人が在籍する同部。陸上の公式戦は各校から出場できる人数が種目ごとに決まっているため、半数の部員は出場することができない。女子主将を務める村田菜月さん(3年)も、その一人だ。
例年以上に一体感のあるチーム作りを目指してきたという村田さん。自身が出場できない中でもチームを一つにまとめようと、大会前日には3年生の女子全員におそろいのミサンガをプレゼントした。リレーなどに出場した副主将の藤井千尋さん(3年)は「みんなのことを考えて作ってくれて嬉しかった。心が一つになった」と笑顔を見せる。
男子も意地
6月の市大会では1人も入賞できず、総合で0点に終わっていた男子。「女子に負けていられない」と決意を新たにした主将の大久保優希君(3年)は、部員一人ひとりと面談を行うと同時に練習の中で競い合う場面を増やしたという。
手応えを感じる中で迎えた今大会。大久保君が自身初の入賞を果たすなど、男子全体で15点を獲得して総合優勝に貢献した。慶野顧問は「男女総合は8位以内が目標だったので、優勝と聞いてみんな一瞬『え?』となっていた。本当にうれしい」と振り返る。
県記録更新めざす
3年生にとっては中学校生活最後の大会となる10月の県総体陸上。女子4×100mリレーでは県記録(48秒79)の更新を目指している。現在のチームベストは49秒28だが「練習のタイムを見ると、十分に記録を狙える実力がついている」と慶野顧問は話す。
藤井副主将は「市大会では、ずっと目指していた優勝ができたけど、あまり良いタイムではなかったので最後は新記録を出したい」と意気込む。村田主将ら3年生部員からプレゼントされたお揃いの靴ひもを締め、有終の美を目指す。
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