横浜市大場みすずが丘地区センター(みすずが丘23の2/外山勝久館長)は、2月23日に予定していた開館20周年の記念イベントを新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、中止を決めた。準備を重ねてきた無念さもありつつ、外山館長は改めてこれまでの歩みや地域への貢献について思いを語った。
年齢に関係なく住民の地域コミュニティー形成の場として横浜市の条例に基づき、地域ごとに設置される地区センター。青葉区内に6カ所あるうち、最も新しいのが2001年2月18日に開館した同地区センターだ。
現在はアクティオ(株)が指定管理者として運営し、建物1階には喫茶コーナーや図書、学習スペース、体育館があり、2階には和室や音楽室、料理室などサークル、講座活動ができる施設になっている。中央に交流スペースが設けられ、至る所に木材が使われ温かみのある館内が特徴だ。コロナ禍以前は年間14万人の近隣住民が利用しており、地域に定着した施設となっている。
記念式典行えず
今回の20周年を機に、今年度は多くの記念イベントを企画していたものの、感染症の拡大とも重なり、中止が相次ぐ事態に。6月と11月には寄席を開催できたものの、メインとして2月23日に行われる予定だった「設立20周年記念イベント」は来場者の安全を考え、中止の決断を下した。予定では、ジャズコンサートや開館記念寄席の開催を長い期間をかけて準備してきたという。
外山館長は「感染防止を行いながら開催することも検討したが、地域の拠点たる地区センターで感染を拡大させるわけにはいかない。苦渋の決断だった」と振り返り、「開館前から協力してくださった近隣の方や他施設にお礼を伝える場としたかったため残念でならない」と話す。
自主事業が活発
同地区センターは自主事業が活発に行われており、講座は30種類にのぼる。地域住民から子どもたちに何か教えたいとの声がきっかけとなって、小学生に囲碁を教える講座も行われている。
見晴らしの良い高台に位置し、12年からは屋上を活用し緑化にも取り組んでいる。以前は屋上で天体観測が行われていたこともあった。ここ数年はコロナ禍で利用者も激減し、年間5万人ほど。消毒の上、人数制限を設けながらイベントも実施してきたが、中止となった講座も。「コロナが落ち着いても戻ってきてくれるか不安もある」と明かす。オンラインイベントも模索するが、それでも「顔同士が合わせられる交流を大切にしていきたい。子どもたちも熱意のある大人と交流することが大切。世代間交流ができる場であり続けたい」と外山館長は話す。
青葉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>