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遷宮記念事業 神鳥前川神社に参集殿竣功
青葉区しらとり台の神鳥(しとど)前川神社(豊浦崇男宮司)で建設中だった参集殿が竣功し、9月30日に祝賀会が執り行われた。参集殿は休憩所として参拝客の利便性を高めるだけではなく、近隣住民に開放していく予定で、地域のコミュニティー拠点としても期待される。
2013年に行われた伊勢神宮の式年遷宮記念事業として計画された参集殿新築工事。社務所に併設されていた旧参集殿が手狭だったことから、参拝時の利便性向上を目的に行われた。完成した参集殿は木造平屋建てで延床面積は232・70平方メートル。約80人収容可能なホールで、参詣者用トイレや受付設備も整えられている。設計・監理は(株)野路設計、施工は東急建設(株)。
参集殿は七五三など各種神事での活用のほか、趣味の集いや講演会など地域に開放していく方針だ。また、境内は近隣の「いっとき避難場所」に指定されていることから、「震災などの際に近隣の方々が安全に集まれる場所も必要だった」と豊浦宮司。地域施設として活用していく考えだ。
新築工事と合わせ、女坂から参集殿に続く参道も新たに整備。本殿裏の伏見稲荷神社や八坂神社、仙元社に参拝しやすくなるなど、末社境内も開放的な空間に生まれ変わった。
150人が竣功祝う
祝賀会は午前と午後の2回に分けて実施。奉賛者150人が招かれ、竣功を盛大に祝った。
冒頭であいさつに立った同神社の大世話人、森太七さんは多数の奉賛に感謝を述べたほか、「参集殿は地域の人に使ってもらうのが願い。お正月だけ神社に行くのではなく、年に何度も来てもらえるようになれば」と語った。また、来賓として出席した神奈川県神社庁副庁長の佐野主水氏は「氏神様は古来よりコミュニティーの中心。参集殿を地域のコミュニティーセンターとして大いに活用してほしい」と期待を示した。
一方、施工者の東急建設(株)の臼井二郎顧問は「地元に根付いた神社の工事に携わらせてもらい光栄。地域のコミュニティーが生まれる施設になればうれしい」と竣功の喜びを語っていた。
宮司就任20年の節目に
今年が就任20年目を迎えた豊浦宮司。「節目の年にこのような立派な施設ができ、感慨もひとしお」と喜びを語る。
就任以来、毎月神社に集ってもらえるようになればと行事の定着に取り組んできた豊浦宮司は「神社が地域の心の拠り所となり、地元の発展に貢献できるようにこれからも精進をしていきたい」と改めて誓っていた。
「安心して過ごせる参集殿に」地元企業が設計・監理
神鳥前川神社の参集殿新築工事にあたり、設計と監理を担ったのが青葉台にある(株)野路設計(野路健太郎代表取締役)だ。
地域に根付いて36年、300棟を超える数の建築物を手掛けてきた同社。青葉区休日急患診療所や緑法人会館(ともに市ケ尾町)、青葉台地域ケアプラザ(青葉台)など、地域施設の設計実績は数多く、今回も今まで培ってきた技術力に期待されてのことだった。
野路代表取締役は「人生の節目で様々な年齢層の方が利用する建物なので、落ち着いて、分かりやすく、安心して過ごせるように設計しました」と話し、「末永く地域に愛される参集殿になれば」と思いを語った。
女坂に30基の連鳥居
参集殿の新築に合わせ、境内参道の連鳥居も整備された。
参道は女坂から伏見稲荷神社、八坂神社、仙元社へと続いており、朱塗りの鳥居が30基並ぶ荘厳な雰囲気。豊浦崇男宮司は「鳥居をくぐるほどに神様へと近づいていく。1基くぐるごとに気持ちを整え、お参りをしてもらえれば」と話していた。
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