長津田ジャズまつりを企画する「長津田ジャズ愛好会」の会長 小貫（おぬき）堅（けん）さん 長津田みなみ台在住 76歳
陰の応援団長
○…今年の春、長津田ジャズ愛好会の２代目会長となり、今月29日に開催される『長津田ジャズまつり２０１１』の企画準備を会員と一緒に進めてきた。70歳で会社を引退し、時間に余裕ができた頃、散歩がてらに初開催のジャズまつりへ足を運んだことが入会のきっかけとなった。会場でのアンケートに「”娘がジャズを歌っている”と記入したんです」。大好きなジャズを通じて、長年住み続けた地域での仲間ができたことが嬉しかった。
○…５歳の頃から長津田の住人。当時近所には、毎夕紙芝居屋がやってきていた。「水あめを舐めながら黄金バットを観るのが一番好きでした」と懐かしむ。そんな少年は高校卒業後に入社した会社の先輩に誘われて行ったライブハウスでジャズと出合い、体が弾む感覚を覚えた。「心が和むリズムと音色に少しずつのめり込んでいきました」。40歳を過ぎた頃にはステレオを購入し、今でも自宅でジャズを楽しむ生活を送っている。
○…第３回からはメンバーの推薦もあって娘（のりこさん）が地元出身のジャズヴォーカリストとして長津田ジャズまつりに出演。愛好会のメンバーになってからは、都内や横浜を中心に娘が出演するほとんどのライブに足を運ぶようになった。「シャイなので私は前に出ませんが家族で応援しています」と話し、愛する娘を陰ながら見守る優しい父親の顔を見せる。
○…今年で６回目を迎えるにあたり「少しずつ盛り上がってきたと思っています」と笑顔。回を重ねるごとに会員数も増え、輪も広がってきた。近年は緑公会堂での開催となっているが「会員もほとんどが長津田周辺の住民。”長津田ジャズまつり”と掲げている以上、長津田で開催していきたいんです」とこだわりを語る。一流ミュージシャンの演奏を聞いて「一人でも多くの人がジャズに親しんで、笑顔で帰ってくれれば」と切に願う。
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