21日(日)スタートする横浜の森美術展5に出品する美術家 石黒(いしくろ)和夫さん 町田市在住 57歳
自分も、見てる人も楽しく
○…区内の芸術イベント「創造と森の声2012」内で行われる横浜の森美術展5に美術作品を出品する。今回参加する10人の作家の中心として実行委員会にも参加してきた。21日のオープニングを控え、「いよいよだな」との思いを強く持つ。今回はバベルの塔をイメージさせる高さ6、7mのヤジロベエを制作。「ぜひ多くの人に見て楽しんでもらえれば」
○…栃木県出身。幼少期は絵をかいたり、プラモデルなどを組み立てたりすることが好きな少年だった。図工の授業では進んで粘土で立体物を作ったりした。「頭の中で設計をし、組み立て、物を作ることが楽しかった」。好きなことを勉強したいと美術大学に進学。木や石などの彫刻などを学び、現在は町田にアトリエを構える。美術家として個人やグループで個展を開くなど、好きなことを仕事とし、充実した日々を過ごしている。「自分も楽しく、見てくれる人も楽しんでくれれば」と美術家としての思いを話す。
○…創造と森の声には、約15年前からほぼ毎年出品。間伐材など森から材料を調達し、一から制作することに大きなやりがいを感じている。世界中から集まった作家たちと森の近くに泊り込みで制作した年もあった。「名の知れた作家と生活し、刺激になりました」。様々な作家たちと関わり、交流できることもこのイベントの魅力だと感じている。
○…楽しさを知ってもらいたいと、現在は講師として彫刻などの美術を教えている。創造と森の声で行われた先月のワークショップもその一つ。「初めてノミを使って彫ったという人たちもいたんですよね。これをきっかけに少しでも美術の楽しさを感じてもらえたら嬉しい」。横浜の森美術展も美術の魅力を発信する大きなイベントだと考えている。「だからこそ一人でも多くの人に足を運んでもらいたい」。自分も楽しく、見ている人も楽しくなるイベントに。
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