4月1日付で緑区長となった 名取 正彦さん 港南区在住 56歳
緑区を一番愛する職員に
○…局への勤務が長く、上大岡から市営地下鉄で関内へ通勤することが多かったが、4月から横浜線を乗り継ぎ中山駅に降り立つルートに変わり「改めて区長に就任したことを感じています」。横浜線から見える景色は「緑被率が市内で一番の緑区はやはり緑が多いですね」と話す。就任後のあいさつまわりでは「人と人が近いと感じました」と区民の親しみを実感する。
○…忘れられない出来事がある。水道局の勤務時代、コールセンターを設置する責任者となり満を持して迎えた初日に、回線がパンクしてしまった。すぐに現場に行き、朝から晩まで対応したが、そこで一緒に仕事を進めていた協力会社の社長から「トップが慌てている姿を部下が見るとさらに不安になる。笑顔で一つずつできることからやるしかない」と教えられた。リーダーとしての立ち振る舞いを失敗から学び、区役所では「常に笑顔で、職員が働きやすい環境を作りたい」。
○…横浜市立南高校時には吹奏楽部でトロンボーンを吹いていた。俳優の高橋克典氏の父親に指導を受けていた縁もあり克典氏の家庭教師を引き受けたことも。「本人は覚えているかわからないですけど」。昨年、趣味の音楽鑑賞で新たな発見が。知人の付添でジャニーズの関ジャニ∞(エイト)のライブに行き「正直、自分には合わないだろう」と聞いていたがファンを大事にする姿や歌詞に共感し、いちファンとなった。「何事も決めつけずに一歩踏み出す勇気、挑戦すること、おもてなしの心の大切さを教えられました」
○…着任後、職員へのあいさつで【1】コミュニケーションを取る【2】視野を広くもつ【3】挑戦していくことを求めた。「隣りの人や部署が何をしているのかを知り活発な意見交換をして、よりよいサービスの提供につなげていきたい」。自身も積極的に職員や区民と会話をするつもりだ。「市職員の中で一番緑区を愛する職員になりたいですね」。緑区長としての挑戦が始まった。
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