11月1日にみどりアートパークで開催される「第9回長津田ジャズまつり2014」に出演する おぬきのりこさん 都内在住
出会い重ね、ジャズ磨く
○…長津田にジャズを広める目的で始まった「長津田ジャズまつり」。生まれ育った長津田の文化的発展に貢献できると参加を決めて8回目の出演となる。都内で活動することが多い現在、毎年秋に開催されるこのイベントが地元の友人に会える大切な時間になっている。「母校である田奈中学校の体育館で開催されていたのが、アートパークという文化拠点ができ、そこで開かれるようになった。街の成長を感じる」。帰るごとに文化的成長をみせる生まれ故郷の姿が嬉しくてならない。
○…木琴やエレクトーン、縦笛などの楽器が日常の風景に溶け込む”音楽一家”に生まれた。「音の出し方を習った記憶はないが、気づけば弾けるようになっていた」ほど、楽器は身近な存在だった。祖父が歌、父親がエッセイなどの本を書き、叔父が絵を描くなど家族が創作活動に取り組む姿を近くでみてきた。「みんな恰好良かった。私も没頭できるものがほしかった」
○…15年前、8年間務めたシステムエンジニアの仕事を退職。自分を表現できる場は何かを模索するために、未知なる世界で自分を見つめ直したいとニュージーランドへ。そこで偶然聴いた現地のジャズボーカリストの歌声に惹かれた。「ジャズは50年前の曲でも、自分の思いを加えれば”新しい曲”になることを知った。私も歌詞を自分なりに解釈して歌いたいと思った」。この歌手に弟子入りしジャズボーカリストに。2007年には「日本ジャズヴォーカル賞新人賞」を受賞。活躍の場を広げてきた。
○…現在は曲を提供してもらっているが今後は作曲にも挑戦したいと考えている。「ジャズは人として様々な経験をしていないと”深み”がない歌になってしまう」。毎日の人との出会いを大切にしていくことが創作活動に不可欠だと考える。「人と接して、喜んだり悲しんだりすることが私の力になっている。多くの人と出会いたい」
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