2月21日、みどりアートパークでコンサートを行う「HAND SIGN」のリーダーを務める TATSUさん 平塚市在住
手話とダンスで心つなぐ
○…みどりアートパークが主催する「うたと手話を楽しもう!コンサート」で手話と歌、ダンスを組み合わせたパフォーマンスを中学校時代の仲間らと組んだグループで披露する。コンサート序盤には観客にステージから手話、ダンスを指導し一緒になって踊る曲も用意している。「共に踊ることは観客がコンサートに入り込みやすくなる。ろう者と健常者の関係なく楽しめる会にしたい」
○…現在、湘南エリアのラジオ番組をもち、デフリンピック日本選手団の応援ソングを担当するなど、手話とダンスを組み合わせたパフォーマンスで活躍の場を広げている。中学時代に、ろう者の女の子と男子大学生とのラブストーリーを描いたTVドラマに魅了され手話に興味をもった。「好きな子のために手話を覚え使う姿が格好良かった」と既に始めていたストリートダンスの手の動きと、手話の形が似ていたこともありダンスに取り入れてみた。「友だちから『格好いい』と言われ驚いた。自分のパフォーマンスを高めてくれるものだと思った」
○…観客と一体になれるライブ活動が一番の楽しみ。3月には16公演を予定するなど、可能な限り舞台に立ちたいと考えている。最近は、観客に喜んでもらうためにステージ上でコントも取り入れる。時間があれば、お笑い番組のDVDを見て、人を笑わせるための話の間の取り方の研究をする徹底ぶりだ。「笑いは演者と観客の間を一気に縮めてくれる。ライブには欠かせない」
○…昨年から県内の中学・高校への公演を定期的に行っている。障害のある無しに関係なく、誰とでも意志を通じ合わせることができるということを伝えたいと考えている。「共感は安心感を生み出してくれる」。外国から多くの人が来日する2020年の東京五輪では、言葉ではなく、持前のパフォーマンスで日本の良さを伝えたいと考える。「日本の窓口として活躍するのが今の目標となっている」
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