緑区版 掲載号:2017年2月2日号
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石のギャラリー「白山ラピス」の代表を務める 田中 晳男(あきお)さん 鴨居在住 70歳

石の輝きに魅せられて

 ○…「石の魅力は表面的な美しさじゃなくて、その奥に潜む結晶の結びつきにあるんです」。白山に個性的な鉱石や宝石を展示、販売するギャラリーを開いて4年。駅から少し離れた場所にあるため、知名度を上げていくのが、当面の目標。個性的な外観と、目を引く看板で来場者増強を狙う。「来てくれた人には、石の魅力を存分に伝えるので、きっとご満足いただけます」

 ○…石の世界に興味を持ったのは大学時代。結晶学の分野を研究する中で、どんな物質も分子が規則的に並んでいる様子を見て、その幾何学的な美しさに魅了された。「原子の繋がりに世の理を見た気がしました」と目を細める。就職後は株式会社東芝でDVDやSDカードの開発に携わっていたが、定年後再就職した筑波技術大学の近くにあった地質標本館との出会いで再び石の世界にのめり込むことに。「妻も隕石や結晶を眺めるのが好きだったので二人で足しげく通いました」と当時を懐かしむ。

 ○…鴨居に引っ越して40年。「両親が転機族だった私には、鴨居が”第2の故郷”ですね」としみじみ。近所に娘夫婦が住んでいるので、毎日孫に会うのが楽しみ。「開所当初、小学2年の孫娘が”私が最初のお客さんになる”といってお小遣いを握りしめて来てくれた。あれは本当に嬉しかったなぁ」と頬を緩める。数年前から病気を患い、人工透析が欠かせないが、妻と採掘旅行に出たり精力的に活動している。「同じ症状の人の励みになりたいので、やれることは何でもやる」と力強い笑顔を見せる。

 ○…これまで、小学校の社会科見学への協力などを行っており、ギャラリーを交流の場として広めている。前職の経験を活かしてギャラリーの一角で始めたパソコン無料相談室も、地域の人と世間話をするスペースになっている。「珍しい施設だからこそ、色々な人が来て交流できる場にしていきたい」と温和な笑顔で今後の展望を語った。

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