読み聞かせグループ「おはなしサンタ」の代表を務める 宮本 希さん 長津田町在住 45歳
お話の世界をプレゼント
○…2004年に絵本の読み聞かせを学ぶ講習会に参加したメンバーらが立ち上げた「おはなしサンタ」の代表を務める。「クリスマスの時期だったこともあり、『お話』というプレゼントを地域の子どもたちに贈りたいという思いを団体名に込めた」と活動初期を懐かしむ。現在では、地域イベントや育児サークルなどでも読み聞かせを行う。人形劇、紙芝居、影絵など、手段は様々だ。「多彩なメンバーが揃っている。それぞれの得意分野を磨きながら、地域に愛されるお話会をこれからも作っていきたい」と意気込む。
○…東京都生まれ。学生時代は音楽に没頭し、バンドを組んだことも。短大卒業後、音響機器メーカーに就職。結婚を機に退職し、横浜へと移り住んだ。2人の子どもを育てる中で、子どもの心の成長について深く考えるように。蘇ったのは、自身が幼い頃、両親が絵本を読んでくれた思い出だった。「絵本を通じて、親との絆を深め、豊かな感性を育んでほしい」。そんな思いもあり、読み聞かせの講習会へ足が向いた。
○…子育てについて更に深く学びたいと、必死に勉強し保育士の資格も取得。「知識を得ることで、感情的にではなく、客観的に子どもの気持ちの変化などに気が付くようになった」と分析する。現在は、放課後児童支援員として、多くの子どもと向き合う日々。「子どもの気持ちに寄り添える人でありたい」
○…自宅にも、絵本や小道具などが並ぶ。そんな影響もあってか、息子は文学部を志望し勉強に励む。娘も文化祭実行委員を務めるなど活動的だ。夫に対しては、「好きなことに取り組む自分を優しく見守ってくれる」と感謝の気持ちを表した。「うちはそれぞれが好きなことを追及する家族」と微笑んだ。
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