おもちゃコンサルタントとして活躍する 伊藤 かね子さん 長津田在住 78歳
おもちゃの伝道師
○…「一人ひとりに合ったおもちゃを保護者が子どもと遊びながら一緒に見つけてほしい」。そんな思いから選び方や遊び方などを幅広く伝えている。こだわりは、木のおもちゃだ。長年の間、長津田保育園で育児支援の一環で講座を担当している。「木から伝わる温かさや優しさを子どもに存分に味わってほしい。遊びをとことん楽しむことが大切」と優しい笑顔で微笑みを見せた。
○…横浜生まれ。子ども時代は、祖父が手作りした木のおもちゃで遊んだ記憶が残る。30代前半の頃、勤務先のスーパーで偶然、おもちゃ売り場の立ち上げを任されることになった。「おもちゃの品数は自慢だったね」と振り返った。接客を通じ、子どもの笑顔を見ることがやりがいだった。自身の子ども二人と過ごす時間も大切にしたいと「働き方は効率的に」がモットーだった。
○…「おもちゃって何なのだろう」。そんな疑問を解消したいと、40代後半の頃、おもちゃコンサルタント養成講座を受講し、歴史など幅広く学びを深めてきた。「おもちゃとは、子どもの成長を助ける大切なものですね」。今は心からそう思えるようになった。おもちゃ一筋の人生。次第に県内の保育園などで子育て講座を頼まれるようになっていった。今後、長津田地域ケアプラザで開く講座では「親子で楽しむことを伝えたい」と意気込んでいる。
○…都内の東京おもちゃ美術館でも学芸員として魅力を伝えている。おもちゃコンサルタント仲間は全国各地にいる。仲間の催しに参加するなど忙しい日々を送る。おもちゃを通じて出会った保護者や子どもは数知れず。「あの時はお世話になりました。子どもも大きくなりました」。そんな言葉を頂くことが人生の大きな生きがいだ。
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