鴨居商栄会の会長に就任した 串田 賢司さん 鴨居町在住 52歳
我が街鴨居を活性化
○…生まれも育ちも鴨居。「これ、今読んでいるんだ」と手渡されたのは、他商店街の取り組み事例。会長就任を機に勉強に拍車がかかる。地元愛に溢れる新会長は鴨居商栄会に加盟する店舗だけが発展すれば良いという考えはまったくない。「鴨居駅周辺全体を活性化させたい」とコロナ禍でもしっかりと前を向く。「一丸になれるのが鴨居らしさ。そこに大きな可能性はある。仕掛けていきたい」とはっきり言い切る姿には自信がみなぎっていた。
○…子どもの頃の鴨居商栄会のイメージを聞けば「華やかだったね」と一言。多くの人が集まり、商店街で会話をする。街には笑顔が溢れていたという。「そんな活気を取り戻したいね」。実は元から商人だったわけではない。人命救助に憧れ、高校卒業後に医療の専門学校へ。病院で勤務していた時期もある。
○…水道工事などを行う串田設備が軌道に乗り始め、息子を巻き込みたかった父親の迫真の演技が転機に。「体の調子が悪いふりをされてね。会社を手伝うことにしたんだ」と話すが、「地元に関わりたかった」という思いが根底にあり、決断。商売を始めると、足りないことだらけ。「人の話を聞け」という父の言葉を信じ多くの人から学ぶ日々。自然と人付き合いを大切にする経営者へと育てられていった。
○…”街の水道屋さん”を目指して走り続けてきた。だが、家族との時間も大切にしたいと自宅にはバーベキューを楽しめる設備も。家の中でも家族と会話を弾ませる。一人で考えを整理したい時は、近所の鶴見川沿いを歩く。コロナ危機で考えなくてはいけないことも多い。だが、地域で育てられた商人の頭の中には明るい鴨居の未来がすでに思い浮かんでいるのかもしれない。
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