今春の叙勲で瑞宝双光章を受章した 宮野 勝秋さん 長津田在住 78歳
やるなら、とことん
○…元国立病院東京医療センター臨床検査技師長。血液や細胞の検査、心電図検査を行うスペシャリストだ。数十人の部下をまとめる臨床検査技師長を20年間務めあげた。「転勤が多かったり大変なこともあったが、長いこと務めることができた。それが叙勲につながったのかもしれない」と語る。
○…小学生の時から理数系科目が得意だった。中学卒業後に勤めていた工場で研究室の助手を経験したことで研究に関心を抱くように。定時制の高校に通っていた時、同級生から病院の検査室でのアルバイトを紹介されたことを機に臨床検査の世界に足を踏み入れた。「たまたま興味があったことを仕事にすることができて良かった」と振り返る。
○…カメラが趣味。やるからにはとことんやりたいとの思いから、企業主催のカメラ教室に赴き、カメラの撮り方を教わるところから始めた。最近は近所に咲く花の写真を撮ることが多く、住民から「うちの花も撮って」と頼まれると、自宅のパソコンで編集して印刷したものを配るという。また、毎朝3時30分に起きては、日の出を撮影する。ビデオカメラも所有しており、地元の幼稚園や祭りの動画制作も行っている。「凝り性だから一度始めると、はまってしまう」と顔を綻ばせる。
○…長年の管理職の経験を生かし、これまでいくつもの団体で役員を務めてきた。集合型マンションの自治会長を務めた際には、任期を2年にすることで、自身が予算を組み、一から自治会運営を始められるように舵を切った。現在会長を務めている老人クラブでもメンバー間が交流できる場を作ろうと取り組んでいる。「やるからにはとことんやる」。笑顔の中にも信念を垣間見せた。
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