3月19日にみどりアートパークで、自身初のピアノソロリサイタルを開催する 小田野 直子さん 中山在住 30歳
感謝の思い 音色に込めて
○…「音の美術館」と名付けて3月19日、人生初のピアノソロリサイタルを長津田で開催する。さまざまな時代の名画を堪能できる美術館を歩くように、シューベルト、リスト、ドビュッシーなど「それぞれの作曲家の音色の違いを楽しめる演奏を届けたい」と語る。「家族や周りの皆さんに支えられてここまで来られた。感謝の気持ちを込めて、演奏を通じて恩返しができれば」
○…緑区に生まれ、ピアノ講師の母、オーケストラの指揮者の父のもとで育った。4歳でピアノを始めると夢中で練習に励み、東京学芸大学、同大学院のピアノ科に進学。学生時代、6年間にわたり厳しい指導を受けるも「ピアノを辞めたくなったことはない。弾くことは生活の一部だから」とさらり。都内の私立学校で音楽の教員を務めた後、2021年からはウィーンへ。現地の市立音楽芸術大学でおよそ2年間ピアノの研鑽を積み、最優秀の成績で修了。秀逸な実力が注目を集めた。
○…アニメを観ることが大好きで、特に「ポケモン」がお気に入り。ウィーン滞在中、華やかな会場で舞踏会に参加したときには「本当にディズニー映画の世界みたい」と胸が高鳴った。皆でドレスアップし、ワルツを踊る。「とてもワクワクしました」。思い出すだけで喜びが全身によみがえってくる。
○…リサイタルでは日本初演となる曲も披露する。国際的な音楽家で、大切な友人でもある西田衣見さんに作曲を依頼した『In Between』という作品で「ジャジーで格好いい曲」と語る。リサイタルの数日後にはウィーンへ飛び、コンサートへの出演を予定している。「今後は伴奏なども頑張りたい。いつか、父が指揮する演奏会で弾くのも夢です」
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