3月22日、区内の「ぷらっとkiricafe」での車座トークで講師を務める 阿部 好成さん 霧が丘在住 87歳
生き様が語る 挑戦の喜び
○…はつらつとした声、明るい笑顔。元気の源は、やりたいことに挑戦し続ける情熱だ。3月、霧が丘で開催される「車座トーク」で「八十路は余生にあらず」と題して講演する。自らの生き様をしたためたエッセイのうち約70編をまとめ『八十路のたわごと』として数年前、自身で製本化。192頁にも及ぶ同エッセイ集についても語る。「80代をどう生きるべきかなどについて、参考にしてもらえたらうれしい」
○…神戸市生まれ。大学卒業後、横浜銀行に就職し、横浜に移り住んだ。証券関係の仕事などを担当し、同行の常務も歴任して60代で退任。「これからは第二の人生。いままでやれなかったことを思い切ってやろう」との思いから、日本百名山への挑戦を心に決め、80歳までに72座を登頂した。また、陶芸も始め、自宅にろくろと電気釜を設置し花瓶、皿、急須など作陶に没頭。さらにパソコンも始め、20年にわたり地域の「子育てサロン」のポスターを作り続けた。
○…挑戦はまだまだ終わらない。昨年秋には、大磯の海岸でパラグライダーを初体験。200mの高さからの絶景を味わい「世界が違う。気持ち良いものですよ」。笑顔で思い出を語るとき、その眼差しはまるで、ワクワクを抑え切れない少年のよう。今年の夏は「シュノーケリングに挑戦したい」。83歳でゴルフのエージシュートを2回達成したので「90歳でも実現したい」。目標は枚挙にいとまがない。
○…「体調不良などで人に迷惑を掛けない。健やかに生き、さわやかに散る。いろいろな目標を持って生きる」。自身の信条をそう語る。いつも温かく見守ってくれる妻への感謝を胸に「これからも、やりたいことを探して挑戦し続けたい」。
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