大石神社例大祭で神輿巡行の責任者を務める神輿同好会緑和睦の会長 市川 満さん 市川板金工業所(長津田)勤務 49歳
半纏(はんてん)の重み胸に
○…一年に一度しかない「会長」と名が入った半纏を着る季節がやってきた。大石神社例大祭で行われる神輿巡行の責任者として、直前の心境を「とにかく気持ちが熱く、高ぶっています」と気合十分の表情で話す。約35人いる会員は、祭り当日の役割が決まっており、「一人でも欠けるとバランスが悪くなる。今は会員の体調と当日、晴れてくれることを願うだけです」
○…長津田商店街青年部が主体となり結成された同好会に20代で入会。「周りは顔見知りの人たちばかり。入るのが当たり前だと思っていました」。活動は大石神社例大祭のほか、年に約20回、神奈川、東京などの祭りで神輿を担ぐ。今年7月、羽田での例大祭では5年ぶりに大神輿が登場し担いだ。「ヨコタと呼ばれる左右に神輿を大きく振る独特の担ぎ方でとにかくキツかった。でも『緑和睦』の名が入った半纏がつぶれていたらみっともないでしょ」。看板を背負っているからこそ、恥ずかしい担ぎはできないとの思いを常に持っている。
○…長津田小、田奈中学校卒業。進学した高校ではラグビー部に所属。「自分よりも大きな相手めがけてタックルをし、一発で倒せたときは嬉しかったですね」とラグビーへの思いを話す。勇気を持ってタックルができたのは「仲間のために身体をはる」という思いを持ち続けていたから。神輿を担いている時もラグビーから学んだ「チーム愛」である仲間を思いやる気持ちを忘れない。
○…小学生の息子が会場に来る予定で、祭り当日には父親の”カッコイイ”姿を見せるつもりだ。「とにかく見て欲しいのは、18時頃の大石神社への宮入ですね。みんな目が血走り、盛り上がりが最高潮になります」。3日後に迫った祭りに「いよいよだな、との思いが強い」。6代目会長として、会長の半纏を引き継いだものとして、当日は先輩たちが築いてきた”祭りへの熱い思い”を胸に半纏を着る。
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