都道府県対抗全国男子駅伝に神奈川県代表として出場した 伊藤 優喜さん いぶき野在住 15歳
目の前の走りに向き合う
○…昨年11月に実施された選考会を自己ベストの記録で通過し、念願となる全国の舞台に立った。選考会に向けて昨年8月から練習を積み重ねてきたといい、「神奈川県代表を目標にしていたので嬉しかった」と顔を綻ばせる。迎えた初の全国大会は調整不足で思うように走ることができなかったといい、同じ区間で1位のタイムを出した選手に追い抜かれた時は「上には上がいるんだと感じた」と話す。
○…小学3年生の時に地域のちびっこ駅伝に参加したことで、陸上の魅力に惹かれ、翌月には市内の陸上クラブに入会した。入会後はチームメイトと競い合いながら練習を続けた。「同年代で1番速いチームメイトに勝つことを目標に練習してきたので、勝った時はすごく嬉しかった」と当時を振り返る。田奈中学校に進学後も陸上部で練習を続け、駅伝で関東大会出場を果たした。
○…2年生の秋に足の小指を骨折した経験から、怪我に細心の注意を払い、毎日の柔軟は人一倍行っているという。休日はゆっくり体を休めることが多いというが、小学校時代のチームメイトと新横浜公園などで走りこむこともある。「走っている時も沿道から見守っていた姿が見えた」今大会では、同じ陸上部に所属する双子の姉や両親と共に広島の街を駆け抜けた。
○…自身の弱点としてあげたのは、メンタル面。「練習でタイムが悪いと『どこか調子が悪いのかな』と不安になってしまう」と話す一方で、目標については「タイムを1秒でも縮めること」だと語る。将来の選手人生についてはあまり考えていないといい、「高校で結果を残せば自然と道は開けてくると思う」と口にする。目の前の走りに向き合い、今日も一歩を踏み出す。
|
|
|
|
|
|