仙台の被災者らが作成した還り雛
第一生命東戸塚教育センター新館で３月３日まで、「還り雛」の展示会が行われた。
還り雛とは、還暦を迎えた初節句の女性に贈る雛人形。箱根町の旅館で仲居として働く茂村ひとみさんは、以前から宿泊客へ贈るために人形作りをしていた。しかし東日本大震災発生後、被災地から訪れた客が「帰り雛」と勘違いし、「まだ帰ってこない人が３０００人以上いる」とつぶやいたのを機に、被災者を励ますことを目的として作り始めた。２０１２年１月からは仙台の福祉施設に赴いて作り方の指導にあたり、12月にその参加者らが『仙台かえりびなの会』を立ち上げた。
今回展示された人形は同会のメンバーが作ったもの。茂村さんは、「多くの支援のおかげで元気になったという被災者のメッセージが込められている」。また、「戸塚へ一時避難している方も見学に来たが、地域の人が温かくて居心地が良いから住み続けると話していた。本当にすばらしい地域」と嬉しそうだった。
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