フォーラム(上倉田町)をはじめ、市内3館ある男女共同参画センターを拠点に、女性の就業支援や相談事業など様々な事業を行う(公財)横浜市男女共同参画推進協会。小山内(おさない)いづ美理事長に、これまでの取り組みや展望を聞いた。
――協会はどのような女性支援をしてきたか。
1987年に財団法人横浜市女性協会が設立し、現在のフォーラムは翌年「横浜女性フォーラム」として開館しました。私は市職員として構想づくりから建設、事業準備に携わりました。当初から「自立」をキーワードに、女性が社会に出るための支援や相談事業を行っており、現在は就業や起業支援、心とからだのセルフケア、女性への暴力防止と被害者支援など、多岐にわたって事業を実施しています。
――フォーラムの特徴は。
建物は女性設計者によるもので、当時としては珍しかった男性トイレのベビーベッド設置や、段差の低い階段など、女性の視点を生かして工夫を凝らしています。情報ライブラリーは3館の中で一番充実しています。女性も男性も生き方に悩まれたり、「人に聞きづらいけれど自分を見つめ直したい」「もっと活躍するチャンスを見つけたい」という方に役に立つ本があると思います。また児童書や海外の絵本なども置いています。
――最近の取り組みは。
先月から「《コロナ下》女性のしごとと暮らし電話相談・よこはま」を開設しました。傾向としては生活苦の方の相談が圧倒的に多く、「家賃を払えなくなった」「解雇された」「どこに相談すればいいかわからない」などの声が寄せられています。年齢だと、シングルで50代の方が多いです。また、以前から若年層向けに学校などでデートDV防止の出前講座を行なっていましたが、今回試行企画として2月18日から3月4日まで、市内の中高生を対象にしたLINE相談を開設しました。
――最後に読者にメッセージを。
ライブラリーやフィットネスルームもあるので、どんな世代の人も気軽に心と体をほぐしに来て下さい。
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