踊場ヤマダ 求められる交通モラル デスク・レポート
▼「ヤマダ電機テックランド戸塚店」が1月21日、踊場駅そば、長後街道沿いにオープンした。開店時には約6000人が並び、にぎやかな雰囲気に沸いた。同店の特徴は、家電のほかに日用品や書籍の品揃えが豊富なことだ。初心者向けのパソコン教室もある。同店によると、近隣が住宅街であることを考慮し、主婦層をメーンターゲットに据え、「女性に優しい」店作りを心がけていくという。開店後、実際に、このような売り場構成に好感を持つ利用者が複数見られた。家電購入のほか、日常的に利用できる地域の店となるよう期待したい。
▼区内初となる大型家電店の誕生に、区民からは期待の声が聞かれていたが、同時に近隣住民は周辺の交通渋滞を懸念していた。特に、同店と接する町内会「東明会」(186世帯)は、住宅街の通行車両増加による交通事故の危険性を再三訴えていた。同店ではそれらの声を受け、誘導員や案内を設置し、慎重に対応しているようだ。28日現在でオープンから1週間が経つが、通行車両が大幅に増えるなどの変化は起きておらず、戸塚警察署にも苦情や要望などはまだないという。概ね、交通面では順調な滑り出しと言えるのではないか。
▼だが、大幅ではないものの、やはり長後街道と住宅街の通行車両が増えたとの声が複数聞かれている。住宅街での違法駐輪もあったとのことだ。来店者が道路状況を把握してくると、距離短縮のために住宅街を通って店に向かう車が増える可能性もある。住宅街は道幅が狭く、車1台がやっとの箇所も多い。車利用者には特に、来店ルートに配慮してもらいたい。
▼車両出入り口は、長後街道側のほか、道幅の狭い戸塚高校前の通りにも設けられている。その出入り口の進入レーンをはみ出して待っていた車が前にいたため、先を通行できないことがあった。対住民だけでなく、同じ車利用者に配慮する交通モラルも求められよう。広がって歩かないなど、歩行者も同様だ。車利用者、歩行者が共に状況を一層、考慮する必要がある。一方、同店は路上駐車防止や街の美化に努めるとしている。周辺の交通量も調査する予定だ。同店には引き続き、地元の声に耳を傾け、目指す「地域との共存共栄」を築いてもらいたい。
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