地層が語る悠久の歴史 「戸塚の地盤変動」講演・観察会
地形地質観察会「戸塚の地盤変動」が10月22日、戸塚地区センターで開催され、28人が参加した。
これは、戸塚の歴史・自然・文学などを学ぶ「地域学講座」として戸塚図書館が主催したもの。今回は、神奈川県立生命の星・地球博物館の地質学担当学芸員・笠間友博さんを講師に招き、戸塚の地形や地盤の成り立ちを学んだ。
笠間さんは冒頭、【1】戸塚の地盤は巨大地震のたびに継続的に持ち上がっていること【2】地球の海水面は、気候変動と連動して100〜140mと大きく変動しており、その現象は数百万年前から一定のリズムで繰り返されていること-を強調。
戸塚については、一帯が海に覆われていた「海の時代」(〜70万年前)、海に覆われたり陸になったりを繰り返した「海と陸の時代」(70万年前〜12万年前)、完全に陸となった「陸の時代」(12万年前〜現在)の3つの時期に分けられるとした。
参加者はその後、矢沢周辺丘陵の露頭や地層を観察。水上幸子さん(74)(汲沢町)は、「戸塚に住んで40年になるが、何十万年もの単位で見ると、これほど大きな変化を繰り返しているのかと驚いた」。笠間さんは「気候変動と海水面の変化は、必ずしも近代化した人間の活動だけで急激に引き起こされているものではなく、地球の自転を含む宇宙全体の運動と密接に関連している。そのことを伝える何十万年分もの地層に、ぜひ着目してほしい」と語った。
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