体に優しいパンを 木原生物学研究所が技術開発
横浜市立大学木原生物学研究所(舞岡町)と理化学研究所が共同で開発した「小麦の機能性ステロール量を増量する技術」についての論文が、アメリカの科学雑誌「Plant Physiology」の11月号に掲載された。
この技術は、大麦の染色体を小麦に導入することで、抗ストレス作用があるGABA(ギャバ)や、コレステロール量を下げる「スティグマステロール」など、体に有効な成分が多い大麦の特徴を、加工しやすい小麦に取り込み利用することを目指した研究によるもの。2007年4月から同生物学研究所と理化学研究所など6研究機関が行い、開発した。
同生物学研究所の荻原保成教授は「今回発表した技術を生かして、パンなどの毎日摂取できる食品を作りたい」と話す。今後は、商品化するために必要な、開発した小麦の品質や収穫量の改良を進めていくという。
小麦や唐辛子の遺伝子研究、生産量や品質の改良、アレルギーにならない小麦粉の開発研究などをしている同生物学研究所。毎週火曜と木曜は研究の業績が展示されている木原記念室の見学が可能。詳細は【電話】045・820・1900へ。
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