戸塚駅前の商業施設に隣接した路地を入ると「横浜マイスター 匠の里」との看板を掲げた店がある。
横浜マイスター(以下、マイスター)とは、市から優れた技能識者に授与される称号。同店はマイスターの技能を広め、継承しようと9月にオープンした。店内には掛け軸や建具、タイル、陶磁器など、13人のマイスターによる品が展示され、技能との交流拠点となっている。
代表の石川昇さん(58)はNPO法人横浜マイスター友の会事務局長であり、横浜マイスター会顧問。技能をPRする活動の中で「どこに行けば技に触れられるか」といった市民の声を受けていた。またマイスターや会のメンバーの高齢化が進む中、次世代への技能の継承に対する危機感から、職場を早期退職し同店の開所を決めた。「人に足を運んでいただくには、『食』もなければ」と、マイスターによるケーキや、やはりマイスターが手掛けた石臼で挽いたコーヒーを提供。「しじみラーメン」や「フカヒレ丼」といったオリジナルの品も揃えた。
「マイスターを招いた技能体験教室も企画したい」と石川さん。「見学だけでもどうぞ。技能の原風景を見つめてみませんか」と話してくれた。
「横浜マイスター 匠の里」…戸塚区戸塚町4790の9【電話】045・517・7538※日曜・祝日定休
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