音楽に合わせて鳴り響く、カンカンカンというリズミカルな金属音。その正体は、なんと「スコップ」と「栓抜き」だ。
戸塚町の「カラオケ静香」には、地域の住民が集い、不定期で「津軽すこっぷ三味線」の練習会を行っている。1月28日の練習会には7人が参加し、真剣なまなざしで練習に励んでいた。
すこっぷ三味線とは、スコップの裏側をバチ代わりの栓抜きで打ち付けることで、リズムを奏でる演奏方法だ。津軽三味線の曲に合わせて演奏することが多く、柄の付け根部分を狙って栓抜きを振り下ろしたり振り上げたりすることで、まるで三味線を弾いているかのように見せる。
叩く場所によって音程が異なるため、上達すれば表現の幅も広がるという。さらに団体で動きと音を揃えれば、圧巻のパフォーマンスとなる。
師範は、スコップ三味線の流派「幸月流絃無会(こうげつりゅうげんぶかい)」の師範で、「津軽すこっぷ三味線世界大会」優勝歴もある浪岡梵珠山(なみおかぼんじゅさん)さん。「姿勢や叩き方の基礎を覚えて、自分の色を加えていって欲しい」と説いた。
企画した同店の小林香代子店長は「見た目はちょっと笑えるのに、演奏を始めるとカッコいいところが魅力」と話す。練習の参加者は4月6日(木)に戸塚区民文化センターさくらプラザで行われるイベント「うたの力」で披露するという。問い合わせは【電話】045・864・9544。
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