県ドリームハイツの老人会、エル・エル・クラブ(鈴木健之会長)と福寿会(伊藤功一会長)は、定期的にパラリンピックの正式種目「ボッチャ」に取り組んでいる。シンプルなルールで年齢関係なく楽しめるこの球技は、健康づくりや地域交流に一役買っている。
健康増進や地域交流に一役
ボッチャとは、障害のある人に向けてヨーロッパで生まれたスポーツで、パラリンピックの正式種目にも認定されている。
ルールはシンプル。男女区別のない、2人または3人のチームに分かれ、ジャックボールと呼ばれる白いボールを目標に、赤・青それぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたりする。ジャックボールに近づけた球が多いチームが勝ちとなる。
試合の流れがカーリングに似ていることから、「床の上のカーリング」とも呼ばれ、子どもから高齢者まで幅広い年齢層に親しまれている室内スポーツだ。
勝つためのコツ見出す
県ドリームハイツ内の老人会、エル・エル・クラブと福寿会は、月に2回程度、合同でボッチャの体験会を行っている。誰でも簡単に取り組めるスポーツを通して、健康の維持増進を図ろうと、伊藤会長の呼びかけで今年4月からスタートした。毎回10人ほどが参加。日ごろ運動量が少ない人や、体が動きづらくなった人が、ほどよい汗を流す良い機会となっている。
始めた頃は、同スポーツと規則が似ている球技・ペタンクの経験がある会員が筆頭となり、ルールブックを参考に見よう見まねで取り組んだという。メンバーの一人は「ボールが柔らかく変形しやすいので、最初はなかなか思うようにコントロールできなかった」と難しさを振り返る。
だが、練習を重ねることで徐々に上達していき、現在では相手のボールをジャックボールから離すために敵の球をはじき飛ばす技を習得した人も。「各々で勝つためのコツを見出すことで、楽しく熱のこもったプレーできる」と醍醐味を話す。
「みんなで盛り上がれる」
また、試合中は、チームメイトと「どのあたりにねらいを定めるか」などを相談しながらゲームを進めていくため、近隣住民とコミュニケーションを図ることもできるという。「みんなで盛り上がれる競技なので、知らない人とチームを組んでも自然と仲良くなれる。地域交流の一手段として今後も続けていければ」と両会の会長は話す。
次回の体験会は6月22日(金)、県ドリームハイツ第1集会所で開催される。午前9時半から11時半まで。「お誘いわせの上、ぜひご参加を」と伊藤さん。問合せは【電話】045・852・2262。
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