先月発生した静岡県熱海市伊豆山地区の大規模土石流災害現場に、区内吉田消防出張所から5人の隊員が駆けつけた。
多数の死者が出るなど甚大な被害が出た災害に対し、横浜市消防局では7月3日から緊急消防援助隊として隊員を現地に派遣。同出張所の5人は、6日から8日までの3日間、神奈川県大隊横浜二次派遣隊として救助活動に尽力した。
二次被害の恐れも
「報道などで情報収集していたものの、実際に訪れてみると想像以上に過酷な状況だった」。吉田特別救助隊(通称レスキュー隊)員でもある高倉健太さんはこう振り返る。一次派遣隊から引継ぎを受けながら行方不明者の救助活動に従事した5人。建物の半分以上が土砂で埋まり、場所によっては胸まで埋まるほどのぬかるみをかき分けながらスコップなどで土を取り除く作業を繰り返し、人命検索を行った。上流の危険を知らせる警報が鳴るなど、二次被害が起こる可能性がある中での作業だったという。
「日中は気温が上がり、土砂も硬くなるため体力的にも過酷だった」と話すのは池之上智貴さん。田中裕朗さんは「1日でも早く行方不明者を発見しなくてはという一心だった」と振り返る。高倉さんは「常日頃から災害を想定した訓練を重ねているので対応することができた。今回私たちは行方不明者を発見できなかったが、現場に行くことで少しでも力になれれば」と話していた。
|
<PR>
戸塚区・泉区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>