神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
高津区版 公開:2018年4月13日 エリアトップへ

再建に掛けた地元の想い 新社殿には伊勢神宮の御用材も

社会

公開:2018年4月13日

  • X
  • LINE
  • hatena

 社誌によると、久末神社の創建年代は不明ながら、江戸時代には神明宮と称してすでに久末村の鎮守だった。明治3年5月に村社に列格、明治42年10月に稲荷社をはじめ杉山神社二社、面足明神社、十二天社、道祖神を村社内に合併して久末の総鎮守となった。

 神社で火災が発生したのは2013年10月。例大祭の宵宮の夜だった。当日は風が強く、火は瞬く間に燃え広がり、社殿と社務所が全焼。例大祭の前日だったこともあり、大人と子どもの神輿、お囃子の道具も神社に置いてあり火事で失った。

 地域にとって特別な場所の焼失に、「いち早く再建を―」という声がすぐにあがった。神社総代や奉賛会は同年12月に再建委員会を設置し、再建に向けて動き出した。

 地元などから多大の寄付金が集まり、金銭的な道筋は見えた。目標は1年後の例大祭までの再建。境内の拡張も盛り込み、順調に計画が進んでいたかに見えた。しかし、市街化調整区域であることなどがハードルとなり、手続きが難航。計画は遅れ、工事着工のめどが立ったのは2015年になってからだった。

 そして昨年から始まった再建工事。3月に起工式、8月には上棟祭が行われ、日に日に完成に近づく様子に地元の期待も高まった。そして年末には仮殿に祭られていた御神体を再び迎える「本殿遷座祭」が執り行われた。

 再建された社殿は木造、地上一階建ての神明造り。床面積は38・59平方メートルで建築面積は54・30平方メートル。高さは6・73メートルとなる。

 社殿内部の幣殿中央部の床板や八脚には、伊勢神宮の式年遷宮で解体された古材「御用材」が使われている。関係者は「由緒ある伊勢神宮の御用材を頂くことができ、本当にありがたい。火災での焼失は不幸だったが、この再建が久末に “福”をもたらしてくれると信じている」と新社殿の完成を喜んだ。

写真のたなかや

ひと味ちがう写真はプロにお任せ

044-822-3466

<PR>

高津区版のローカルニュース最新6

高津高生、リサイクルの現場知る

【Web限定記事】

高津高生、リサイクルの現場知る

地元企業が工場見学の機会を提供

5月3日

多摩川に「モトスマリモ」

国内2例目

多摩川に「モトスマリモ」

河原の石から数年で発生

5月3日

アユ稚魚2万匹、多摩川へ

アユ稚魚2万匹、多摩川へ

川崎河川漁業組合が放流

5月3日

「献血にご協力を」

川崎西RC

「献血にご協力を」

5月11日 粗品140個を用意

5月3日

精神疾患者 支援を考える

精神疾患者 支援を考える

5月14日 市総合自治会館

5月2日

体験・学ぶ「看護フェスタ」

体験・学ぶ「看護フェスタ」

5月11日 溝ノ口駅前で

5月1日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月20日0:00更新

  • 4月15日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook