「二子新地の商店街が、高齢者にとって歩きづらくなっている」と、編集室にSOSメールが届いた。現地に出向いてみると、街の発展に連れて劣化が進む「U字溝の蓋」が悩みの種の様子。行政の対応などを含め、現状を調べてみた。
車輪でダメージ蓄積か
田園都市線・二子新地駅を出て、右手に進んだところの商店街「駅前大通り 松栄会」。この通りの一角で不動産業を営んでいる「株式会社 小黒」の小黒俊子さんが、今回の情報提供主。話しを聞くと「(商店街通りの側溝を覆う)U字溝の蓋がデコボコだったり、蓋がずれて大きな隙間(穴)が生じており、高齢者にとって非常に歩きづらいですね」との事。
元々、この通りは道幅がやや狭く、車がすれ違う際はかなり端に寄る必要があり結果、車輪がどうしてもU字溝にかかるために蓋のダメージが徐々に蓄積したのが原因の一つとみられている。
またコンクリート製の蓋にグラつきが生まれると、重さがかかる度に発生するガタガタといった「騒音の悩み」も。さらに2015年、多摩川を挟んだ所に大企業が移転し、自ずと二子新地駅の乗降者も増加。「商店街を通る人も多くなるに連れ、賑わいをみせる一方で、歩きにくくなるというジレンマが生じていますね」と小黒さん。側溝の形状が曲線となっている箇所もあり、蓋同士の隙間が”ハの字”に開いてしまっている所などではベビーカーの車輪が食い込んでしまい動かすのに難儀するケースや、お年寄りの杖が隙間に入ってしまう場面もみられるという。
行政「陳情として対応」
こうした地元道路の維持管理などにあたっている行政の窓口が「高津区役所道路公園センター」(【電話】044・833・1221)。担当者によれば、道路の補修などを求める「陳情」は個人・団体を問わず電話やメールで随時受け付けており「具体的に話を伺い、必要に応じ現地調査なども実施しながら公平に対処しています」との事。行政予算の都合もあり「できる事とできない事がありますが」と前置きしながらも、誠意をもって善処しようとする姿勢が垣間見えた。
ちなみにこの商店街で、同様の陳情が寄せられたケースは過去にはなく「(他の陳情と同じく)今後、現地調査などを踏まえ、適切な補修方法を検討していく」としている。
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