熱唱動画に高評価
長引くコロナ禍の影響で、芸術や文化といった分野における停滞ムードが蔓延して早、半年。この間、歌をこよなく愛する有志等で構成されるコーラスグループや合唱団の中には練習を長期にわたって中止したり、中には解散してしまうケースなども散見される。そんな中、地元文化の灯を守るべく気概をみせてくれたのが高津市民合唱団の面々。リモートでの開催となった県のコンクールにおいて、マスク姿での熱唱という異例尽くしの動画が高評価を勝ち取った。その顛末は―?
「歌を愛す」全面に
新型コロナウイルス感染拡大防止などの理由で、今年は神奈川県合唱連盟も恒例となっていた合唱祭を中止に。代替え措置の一環として「リモート合唱コンクール2020」を実施した。これは、参加グループがそれぞれ自分達の練習成果を発揮している動画をネット投稿サイトにアップし、審査を受けられるという全国的にも先駆者的な企画。ここに、高津市民合唱団は、過去に海外の合唱団や交響楽団と合同演奏したステージの動画でエントリーした。
演奏曲は「ふるさと」。動画の中ではコロナ禍に負けることなくマスク着用で歌っているメンバー達が次々とカットインし、エンディングでは「コロナが収束し、皆さんと1日でも早く歌い交わせる日が来ることを心から祈っています!」いうメッセージを添える心憎い演出も。リモートでの大会参加に加え、マスク姿での出演という、過去類をみない状況にも関わらず、歌を愛で続けようとする気概が随所に表現された動画は審査員からも好評を博し「優秀賞」を獲得した。
ちなみに同合唱団は9月から毎週土曜日の夜、感染対策も講じて、マスク着用で練習を再開。来年6月の演奏会を目指し、少しずつではあるが歩みを進めている。
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