新井卓さん
神奈川県の文化・スポーツの発展に功績がある個人や団体に贈られる「第65回神奈川文化賞・スポーツ賞贈呈式」が11月３日、神奈川県民ホールで行われ、北見方在住の写真家・新井卓（たかし）さん（38）が「神奈川文化賞未来賞」を受賞した。
未来賞は今後の活躍が期待される世代に贈られる。新井さんは『ダゲレオタイプ（銀板写真）』と呼ばれる技法で、主に核の被害を象徴する国内外のモニュメントを撮り続けている。時間と手間がかかる撮影技術だが、じっくりと現代社会の問題と向き合った作品のリアリティが評価された。
新井さんは「写真を始めるきっかけになったのは、川崎市市民ミュージアムでのワークショップ。人生の大半を県内で過ごしてきた身としても、受賞を大変光栄に思う。70年代終盤の川崎生まれ特有の視点を通して、今後も問題意識を持って仕事を続けたい」と話している。
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