住宅や介護事業などを展開する企業を傘下に持つ木下グループがこのほど卓球部を創設し、川崎市内に専用の練習場を新設。リオ五輪個人銅メダルの水谷隼選手(28)ら、所属トップ選手の国内練習拠点が川崎に誕生した。
東京五輪を前に競技普及を目指し、木下グループは今年3月に水谷選手と所属契約を締結。さらに17年ワールドツアー中国オープン個人3位などの活躍を見せた張本智和(14)、17年アジア選手権個人優勝の平野美宇(17)ら複数の若手選手と所属、スポンサー契約を結んだ。
拠点になる練習場は川崎区にあった「木下の介護」の介護施設を選定。建物を一部改修して完成した練習場は総面積約950平方メートル、施設内には酸素カプセルを備えたトレーニングルームなども揃う。卓球場には水谷選手の意向を反映し、オリンピックや世界選手権などで使用されている卓球台が4種用意され、フロアマットも国際試合で使用されているものを採用。水谷選手は「世界で優勝するための練習環境を考えてアドバイスさせてもらった。世界を見ても4種の卓球台がコート一つ一つフェンスで仕切られている練習場は世界で初めてだと思う。今後はこの練習場が日本の活動拠点となる」と語った。
同グループは地域貢献イベントなども今後検討していく。関係者は「卓球競技の普及とレベルアップに寄与することで感動を与えていきたい。この施設で練習を重ねた選手が東京五輪などで日本に多くのメダルをもたらしてくれるよう支援を続けていきたい」と話す。
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