投開票が22日に迫る市長選と衆院選に向け、若者の投票率を上げようと、幸区在住の女子大生、那須野純花(あやか)さん(20)が立ち上がった。市内の高校で選挙をテーマにした授業を開催したほか、気軽に政治について考えてもらえるよう友人と動画を配信。投票証明書を持参すると店で特典が受けられる選挙割の企画を商店街に持ち込むなど、精力的に活動し、若者に投票を呼び掛けている。
那須野さんは高校3年の時、武蔵小杉でごみ拾いをするボランティアチームを立ち上げた。ごみ拾いをはじめ、市内でイベント企画やライターをする中で、川崎に関心が広がった。
昨年の参院選は、18歳選挙権について各メディアで盛んに報道されていたが、今回の選挙は報道が少ないと感じていた那須野さん。「まちのリーダーを決める市長選に関心を持たないのはもったいない。若い人が投票に行くように川崎からムーブメントを起こしたい」と、自らできることを考え、投開票1カ月前から動き出した。これまでの活動で築いた人脈を活かし、様々な人に企画を提案すると賛同を示してくれた。
高津高校では11日、定時制の3年生46人に、出張授業を開催。若者の政治参画を勧める団体の代表を講師に招き、ワークショップ形式で身近な地域と政治がつながっていることを伝えた。生徒への事前アンケートでは、「選挙には行かない」「興味が無い」といった意見もあったが、授業後は「政治を身近に感じた」と政治に興味を持つ声が聞かれた。
また動画配信では、毎週月曜、政治について友人と語る動画を配信。初回は再生回数が2000回に上り、若者以外からもコメントが寄せられるなど注目を集めた。選挙後は、選挙を振り返る動画も配信する予定だという。
那須野さんは、「同世代の自分が呼びかけるから、受け入れてもらいやすい。今回は実験的な模索期間。今後も市民から選挙を盛り上げていきたい」と語る。
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