放水を行う消防員ら
高津消防署（富樫剛署長）は１月21日、新作の薬師院で消防訓練を行った。この訓練は法隆寺金堂の壁画が焼失したことを契機に、昭和30年１月26日に定められた「文化財防火デー」にちなんで毎年場所を変えて実施されている。
訓練では、同寺の岡島祐治さん（76）が文化財の代替物を持ち出して消防へ通報する場面から開始。消防員らは現場に到着すると、放水を行い消火活動に努めた。訓練を終えた岡島さんは「火災が発生した場面を想像すると恐ろしい。万が一に備えた適切な対処が勉強になった」と話した。
富樫署長は「区内では年末年始に火災が相次ぎ、死者も出てしまった。市の大切な財産を守るためにも、より一層火災防止に努めていきたい」と訓練を振り返った。
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