神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
高津区版 公開:2020年8月21日 エリアトップへ

かわさき市民しきん ネット決済で適正支援へ CF(クラウドファンディング)、今月末から導入 

社会

公開:2020年8月21日

  • X
  • LINE
  • hatena
市民しきんで理事を務める(左から)村瀬さん、廣岡さん、山本さん
市民しきんで理事を務める(左から)村瀬さん、廣岡さん、山本さん

 市民活動の資金面を支えるため、寄付金集めを支援する「公益般財団法人かわさき市民しきん」がクラウドファンディングを始める。ネット決済で従来よりも迅速で透明性の高い支援を目指す。

 地域課題解決のために活動する市民団体が抱える課題の一つが活動資金だ。同財団はこうした課題に対し、資金調達を市民からの寄付によって運営を維持できるよう2015年に設立された。

 今回始まるクラウドファンディング「かわファン」は、地域課題解決のアイデアや取り組みたい事業があれば、その内容や目的を明記し、寄付金の目標金額を設定する。その賛同者はウェブサイトから寄付することで、事業を支援する仕組み。寄付金の募集期間が終われば、事業登録者へすぐに寄付金が振り込まれる。目標金額を達成できなかった場合の授受は事業登録者が選択。寄付者は共感できる事業内容を吟味し、事業登録者は活動資金を迅速に入手できる。

 同財団では、事業内容に共感した人から寄付を募る仕組みとして「事業支援しきん あとおし」を行っていた。しかし、書類申請など文書のやり取りが多く、寄付対象事業の募集は年1回。寄付金を利用できるまでに1年を要し、事業審査のハードルも高かったという。

 代表理事を務める廣岡希美さん(44)は「設立時に比べてクラウドファンディングの手法も広く認知された。川崎を良くしたい人たちが、気軽に参加できるようにしたかった」と立ち上げへの思いを話す。

 これまでに同財団の支援を受け寄付を集めた市民団体は14団体。中学生向け暴力防止プロジェクトに取り組む団体や、障がいのある人とない人がダンスを通じて触れ合う団体などが対象となってきた。中原区を中心に活動する「なかはらミュージカル実行委員会」もその1つ。発足から7年目、助成金を受けない自主運営事業になったのを機に利用した。実行委員長の奥平亨さんは「対象事業に選ばれ、認めてもらえたような感覚になった。地域のために、という想いが(市民しきんと)同じだったので、寄付を募るプレゼンパーティーで地元の支援者に会えたのは、ならではの取り組みだった」と振り返る。

 「かわファン」の運営費は集まった寄付金の15%を手数料として差し引く。事業内容は公序良俗に反するものや、市外が対象となる物、利益を第一目的とする事業は不可。寄付を募る事業に相応しいか諮るため、外部機関による事業審査は継続される。

写真のたなかや

ひと味ちがう写真はプロにお任せ

044-822-3466

<PR>

高津区版のローカルニュース最新6

高津高生、リサイクルの現場知る

【Web限定記事】

高津高生、リサイクルの現場知る

地元企業が工場見学の機会を提供

5月3日

多摩川に「モトスマリモ」

国内2例目

多摩川に「モトスマリモ」

河原の石から数年で発生

5月3日

アユ稚魚2万匹、多摩川へ

アユ稚魚2万匹、多摩川へ

川崎河川漁業組合が放流

5月3日

「献血にご協力を」

川崎西RC

「献血にご協力を」

5月11日 粗品140個を用意

5月3日

精神疾患者 支援を考える

精神疾患者 支援を考える

5月14日 市総合自治会館

5月2日

体験・学ぶ「看護フェスタ」

体験・学ぶ「看護フェスタ」

5月11日 溝ノ口駅前で

5月1日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月20日0:00更新

  • 4月15日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook