一体感はそのままに
長引くコロナ禍の影響で、学校行事にも様々な変化が生じる中、小学校の「運動会」については今秋「スポーツフェスティバル」等と名称を変え実施が相次いでいる。
その殆どは学年ごとに時間をずらして種目を行ったり、開催時間を短縮したりと感染症拡大防止に主眼が置かれているといった印象。そんな中、区内にある下作延小学校(棟居謙校長)では「全校児童が一体となった行事ができないか?」と皆が思案を巡らせ、保護者や教職員も一緒になりイベントをより一層、成功裏に導いたという。果たしてその詳細は―?
競技応援、教室で
6年生が中心となり「児童が考える運動会」を実践した下作延小学校のスポーツフェスティバル。各競技については、学年ごとに日程をずらして実施するなど、他校同様の方策はそのままに、特長的だったのは「ビデオ視聴(リモート運動会)」を採用した点。
校庭での競技の場面を教職員が動画で撮影し、その映像を6年生児童の進行で各教室に配信。競技を行っていない児童はそれぞれの教室で他の学年の様子を視聴した。紅白に分かれて得点で競い合ったため、他の学年の熱戦を観戦しながら応援する場面もみられるなど、大きな盛り上がりをみせていた。
各学年ごとの競技日程を終えた後、全学年の児童の一体感をより醸成する「全体編」も11月2日に行われた。この日は、各教室を会場に一斉競技「缶つみ」を実施。全学年クラスが同じルールとタイミングで空き缶を積み上げていく、というシンプルさも手伝い、各教室からは歓声などが次々と挙がっていた。
さらにこうした競技の様子を収めた動画については、保護者が編集を担当。クオリティの高い編集技術が好評を博していたのだという。
棟居校長は、こうした保護者ボランティアに感謝の意を伝えると共に「リモート運動会の肝となる各学年の大会シーンについて見ごたえのある編集により、子ども達の目をわしづかみし大会を成功に導いていただきました。実際行われているかのように反応する児童の姿が、この企画の成功を物語っていました」と振り返っていた。
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