神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
高津区版 公開:2021年2月12日 エリアトップへ

【web限定記事】 影向寺の「乳イチョウ」、市地域文化財に 加藤住職「これをきっかけに、より寺に親しんでもらえれば」

文化

公開:2021年2月12日

  • X
  • LINE
  • hatena
”せんてい”されたイチョウ
”せんてい”されたイチョウ

 市民生活や地域風土に根ざして継承されてきた文化財を新たに顕彰する川崎市地域文化財。このほど今年度の選定結果が発表され、言い伝えが遺る『影向寺の乳イチョウ』が選ばれた。現在イチョウの木は10年に一度の枝切りされた姿を見ることができる。

 イチョウの樹齢は推定約650年、樹高28メートル、胸高周囲は8メートルを超える巨木で、かながわの名木100選にも指定されている。

 言い伝えによるとその昔、乳が出ずに困り果てた母子が、幸区小倉の池に身投げしようとしたところ光を発見。ついていくとこのイチョウの前で「乳柱(気根)を削って汁を飲め」とのお告げがあり、その通りにすると乳が出るようになったという。市文化財課担当者は「イチョウは『川崎町の樹50選』にも選ばれるなど、ランドマーク的存在として地域に親しまれている。また現世利益信仰の薬師像を祀る同寺の歴史や特徴を表しており、今回文化財として選定した」と話す。

 同寺は前年度にも有形文化財(歴史資料)として『芭蕉「春の夜は」の句碑』が選ばれた他、有形民俗文化財として『手水石』『力石』も選定されており、今回は動植物及び地質鉱物等関係の記念物として、同寺4つ目の選出となった。加藤浩照住職は、「近隣の小学生らが見学に訪れる。これをきっかけに、より寺に親しんでくれたらうれしい」と話した。

10年に一度の姿

 イチョウは数年前に台風の被害で落枝したことから、10年に一度手を加えており、現在はちょうど剪定(せんてい)後の「丸裸」のイチョウの巨木を見ることができる。

 影向寺を含む古代橘樹官衙遺跡群は、市内初の国史跡に指定され、昨年で5年となった。これを契機に今年度から3年にわたり、考古学や古代史研究の第一線で活躍する研究者等を講師として招いての、連続講座が予定されている。
 

高津区版のローカルニュース最新6

一般開放9日から

生田緑地ばら苑

一般開放9日から

3300株、咲き誇る

4月30日

フロ戦士「パネル」いかが?

ノクティ

フロ戦士「パネル」いかが?

プレゼント企画、締切迫る

4月30日

市制100周年に相応しく、盛会

【Web限定記事】

市制100周年に相応しく、盛会

高津区子ども会連合会が総会

4月26日

魅せた「造園作家の心意気」

【Web限定記事】

魅せた「造園作家の心意気」

イベントで溝口エリアの緑化を後押し

4月26日

ミューザで記念演奏

市制100周年

ミューザで記念演奏

東京交響楽団と市民が共演

4月26日

優勝の喜び、再び噛みしめ

富士通レッドウェーブ

優勝の喜び、再び噛みしめ

JR川崎駅そばで「報告会」

4月25日

あっとほーむデスク

  • 5月20日0:00更新

  • 4月15日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook