高津署などで実績
緊急事態宣言が再び延長され、新型コロナウイルスに対する警戒長期化も危惧される中、高津区溝口にある「川崎コミュニケーションズ有限会社」(伊藤博幸代表取締役)が、市内警察署のパトカーに抗菌コーティングの無償提供を行った。
これは同社が施工を請け負っている「デルフィーノ」という抗菌・防臭・抗ウイルス加工技術を、地域の安心感醸成に役立ててもらおうというもの。コロナ禍の第一波に見舞われた昨年6月、休館を余儀なくされた高津スポーツセンターを皮切りに、秋にクラスターが発生し、再発防止策を講じていた高津警察署にも同様の施工を実施。いずれも施工後は感染報告等はなく「一定の成果が感じてもらえたのでは」(伊藤代表)として、今後は市内を走るパトカーへと対象を拡充したのだという。
要請のパトカーに施工
パトカーへの施工については、市内5つの警察署からの要請をもとに、施工を依頼されたパトカーやバンの車内に「デルフィーノ」の専用噴霧器を設置。隅々まで入念に抗菌・抗ウイルスコーティングを実施している=写真下=。すべてのパトカーではないものの、地元企業からの善意が、少しずつ浸透しつつあるものとみられている。
「今後も公共施設に」
先月、この施工技術の無償提供を受けた幸警察署(横田和道署長)では、実際にコロナ禍以降「三密を避けたい」などを理由にパトカーでの同行に難色を示すケースなども見受けられており、担当者は「(抗菌コーティングで)安心感を増す事ができれば本当にありがたいですね」と期待を寄せている。
同社においてデルフィーノ抗菌の施工部門を担当する降旗政彰さんは「今後の社会情勢などを鑑みつつ、この抗ウイルス加工スキルの無償提供を、他の地元公共施設などにも提案していければ」などと話している。
|
<PR>
高津区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|