オンライン動画配信サービスHulu(フールー)が、2020年春の多摩川を舞台に全8話のオリジナルドラマ「息をひそめて」を制作。4月23日に独占配信を開始した。監督・脚本は多摩区出身の映画監督、中川龍太郎さん(31)。多摩区の登戸地区や向ヶ丘遊園駅などを中心に撮影が行われた。
同作は約30分ずつ8編の小さな物語で構成されるオムニバスドラマで、食堂や学生寮、高校などコロナ下の多摩川沿いの街が舞台。夏帆、石井杏奈、村上虹郎、安達祐実、斎藤工ら俳優陣が演じる「普通の人々」の人生に光を当てている。
国内外で多数の受賞歴を持つ中川監督にとって初の配信ドラマ。「こんな時だからこそ、優しく在りたい。そんな気持ちで紡いだ8つの結晶(物語)」と表現する。
ドラマのロケ地は多摩川を中心に、生田緑地(多摩区)や小田急電鉄、JR南武線の沿線にもスポットがあたる。
今も登戸に住む中川監督は「9歳まで過ごした故郷であり、原風景が多摩区。そこで見てきた景色や香りが自分の創作の原点になっている。少しずつその故郷も都市開発などで姿を変えている今、その原風景と向き合って撮りたいと考えた」と胸中を明かす。
シャボン玉オヤジも
人々にとって憩いの場であり、癒しを与えてくれる多摩川――。その象徴的でリアリティーのあるシーンを描くために、生田緑地や高津区内の各施設でパフォーマンスを行う「シャボン玉オヤジ」が出演している。登場回は第2話と第8話。本人は「『多摩川の日常』と自分のシャボン玉が認知されたことがうれしかった。コロナでささくれ立った心を、シャボン玉と同様に癒してくれる作品だと思う」と語る。制作関係者によると「狙いのとおり、実際の多摩川の風景に即した柔らかいシーンを切り取ることができた」という。
ドラマの詳細はHuluサイトへ。
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