国の登録有形文化財である久地円筒分水の維持管理を体験してもらおうと、9月10日に美化活動が開催された。
2010年に結成された市民ボランティア団体、久地円筒分水サポートクラブ(吉田威一郎代表)が行っているもので、新型コロナウイルスの影響により3年ぶりの開催となった。当日は一般から9人が参加。広場の草刈りや、普段は入れない水路の清掃などに取り組み、会員や区職員らとともに総勢28人で1時間半ほどの作業に汗を流した。参加者の一人は「皆さんのおかげで円筒分水がきれいに保たれていることがわかった。清掃前後の違いがわかり、達成感がある」と充実感を見せた。
久地円筒分水は平瀬川の改修の際に分水装置として1941年に作られたもので、文化財登録後は本体補修工事や桜の植え替えにより周辺広場が整備された。同クラブはこの広場を地域コミュニティの場としてさらに活用し、魅力づくりを進めようと活動。毎月の美化活動や利用ルールづくり、見学者へのガイドなどに取り組む。吉田代表は「多くの参加者のおかげで堀の中や芝生が見事にきれいになり、にぎやかに体験会を終えられた」と笑顔を見せた。
同クラブでは活動に参加するメンバーを随時募集している。詳細は高津区のウェブサイト、問い合わせは区役所地域振興課【電話】︎044・861・3144。
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