川崎市の教育を新ステージへ 市政報告 児童生徒指導に新たな視点で 川崎市議会議員 吉岡としすけ
私は平成18年3月予算委員会で初めて教員をサポートする校務用パソコン導入を求める質問をしました。この質問から整備が本格化し、昨年度から本格運用が開始され約1年が経過しました。
校務支援システムは何ができるのか
本市の校務支援システムは全国でも早い時期の導入と考えています。
このシステムの効果は教員の事務負担軽減はもちろん生徒個人情報保護、さらに教員間で情報を共有することで児童生徒指導に一貫性を確保、そして、履歴を重ねることで児童生徒の成長の過程を学習、活動、生活・健康など全体像として一層の理解を深め細やかな指導に役立てることが可能となります。
校務支援システムと学習に使用する情報機器の充実で将来を担う児童生徒の可能性を大きく開くことができます。
情報機器活用で期待される効果は?
第一歩は近年増加している高機能自閉症や学習障害あるいは多動性障害など、いわゆる発達障害による課題を抱えた児童生徒においても学習効果を上げることができるとされています。
この取組は東京大学先端科学技術研究センターと本市が協力し、活用による学習支援がおこなわれ、取組や効果についてまとめられています。今後も継続的に大学と連携を行うことで、児童生徒の様々な課題に合わせた活用が期待されています。
さらに、一般児童生徒においても情報機器の活用と校務支援システムによる情報の共有化で適切な指導や学習能力の向上が図れると期待しております。
次のステージとしての情報機器活用へ
さて、こうした情報機器の活用をなぜ進めるのかとよく聞かれます。大きな理由は、今日世界に評価される日本社会を建設できたのは、時代を先取りしてきた日本の教育にあると言われています。
これからの時代、子供たちにとって時代を切り開く力となるのはやはり教育であると確信するからです。
日本では永く創造性の欠如がいわれ、様々な教育が提言され、実践されてきました。こうした取り組みから見えてきた事の一つは、しっかりと課題を観察し、分析し対応策を考える力の養成ではないでしょうか。
プログラム作成学習導入を!
こうした力を付ける学習の中に、子供たちによるプログラム作成があります。
今、イギリス発祥の「ラズベリーパイ」と呼ばれる5ドル程度の低価格超小型のコンピュータが欧米で教育現場に導入されプログラム学習に利用されて大ヒットしています。
この超小型コンピュータは使い方次第でロボットや様々な機器の制御をはじめ、周辺機器を準備することで私たちが知っているコンピュータとして使うことができます
日本は資源の少ない国です。世界の中で現在の地位を維持してゆくためには科学技術の更なる振興が求められているのではないでしょうか。
プログラム作成により培われる「課題の観察」「分析」「推論」「検証」という科学的素養を身につけるのに最適ではないかと考えるからです。
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4月26日
4月19日