市政報告vol.14 道徳教科化先行実施「川崎モデル」を! 川崎市議会議員 末永 直
先般の川崎市立中1生徒殺害事件を起こしてしまった本市において、道徳教育充実の必要性は市民の皆様誰もが頷かれる大切な問題だと考えます。平成27年3月に学習指導要領が改正されたことにより「道徳」が正式な教科になります。施行期日は小学校が平成30年、中学校が平成31年。よくよく調べてみると、文科省告示第63号、64号、65号に「先行実施の根拠規定」があり、特例として可能な範囲で「先行実施」が可能である事がわかりました。
そこで、私は去る6月17日、議場での一般質問の場において、本市における道徳の教科化に向けた先行実施の有無や、道徳教育の充実策について教育長に質問しました。教育長は「改正された学習指導要領の趣旨を踏まえ、 各学校が実態に即し、先行して実施できるよう支援する」と、具体的に踏み込んだ答弁をしました。本市の道徳教科化の先行実施は「イエス」です。
つまるところ、道徳教科化に向け教育委員会として急ピッチで進めていくということであり、具体的には、【1】道徳教育調査官を招いて道徳の「特別教科」化の趣旨の周知を徹底、【2】内容の改善や指導方法の工夫等の周知も徹底、【3】教員が、新たに加わった内容項目について取り組んでいけるような「授業案」冊子を作成し、授業で活用できるよう検討、【4】指導方法について、総合教育センターで研究会議を設置して研究を進め、道徳的実践力を育成できるよう研究報告会等で周知する、といったことがアクションとしてなされる予定です。
文科省から先行実施の定義、評価等に関しての通知文書は出ておらず自治体の裁量に任せられている等の課題はありますが、 今回の質問で明るみになったように、本市は先行実施に向けた研究の在り方等、具体性を示した点において全国屈指の道徳先進市です。
道徳教科化先行実施「川崎モデル」を目指します。本市の未来を担う子ども達のために。
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4月26日
4月19日