市政報告N0.31 子どもの体力向上に、さらなる取組みを!! 川崎市議会議員 松井たかし
子どもの体力の低下は、将来的に国民全体の体力低下につながり、生活習慣病の増加や、ストレスに対する抵抗力の低下などを引き起こすことが懸念され、社会全体の活力が失われるという事態に発展しかねなく、継続して体力向上に取組んでいくことが必要です。
昨年、第2回定例会の一般質問において、スポーツ庁が平成28年度から実施している「子どもの体力向上課題対策プロジェクト」に関連し、川崎市が受託した「体力向上のためのPDCAの実践研究」について取り上げました。本年第2回定例会では、その成果や課題、今後の取組みについて質問しました。
1分間縄跳びの効果
昨年度は、PDCAサイクルに基づいた体力向上プランを示すために3校を研究推進校に指定し、外部指導者による体育授業の補助や、測定機器を装着した1分間縄跳びなどが実施され、児童や教員から、この取組みに対して前向きな感想が寄せられました。また、1分間縄跳びによる体力測定は、測定機器を腰に装着することで、リズムやバランス等、運動神経系のデータを効率的に取得でき、年間を通じて3回の測定を行い、総合評価は着実に上がり、多くの児童のモチベーションが上がる底上げ効果があった一方で、児童の半数以上が安定的に跳ぶことを苦手としており、当該児童に対するアドバイス方法について工夫していく必要があることも分かりました。さらに、縄跳びは、リズミカルにバランスよく手足を連動させ、繰り返し運動を行うという特性を持つことから、今年度に実施する新体力テストの反復横跳び、シャトルラン、50メートル走などとの関連性について検証するとのことです。
運動神経は、5歳から12歳が大きな発達時期といわれています。この時期に、ICTを活用してバランスやリズムの運動データを収集、記録、解析し、運動の多様な視点を楽しんでもらえる1分間縄跳びは、体力向上のための最適なきっかけづくりになります。
私は、子どもの体力向上のために、実践研究の内容をすべての小学校で実施する必要があると考えるとともに、引き続き本事業を注視してまいります。
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4月26日
4月19日