市政報告 高校生議会の開催と議会活動体験について 川崎市議会議員 松原しげふみ
昨年10月22日に執行された川崎市長選挙の投票率は、衆議院選挙と同日に執行された結果、52・3%で前回の投票率を上回りました。この市長選挙で初めて投票に参加した18歳の投票率は52・75%、19歳は41・22%でした。全年代の中では18歳は比較的高く、19歳も20歳代よりは高い傾向にあります。しかし、18歳の投票率は一昨年の参議院議員選挙よりも約7ポイント低く、一昨年の選挙時に18歳だった19歳の投票率については60・91%から20ポイント近く下落した事になります。一昨年の参議院選挙は18歳選挙権初の国政選挙でもあり、報道等でも「18歳」という言葉がクローズアップされ、選挙権を得た10代が意欲的に投票参加したものと思われます。昨年の選挙に於いても選挙管理委員会では市内の小中学校、高校、大学合わせて207校の校門などに横断幕やのぼり旗、ポスターを掲出し、選挙を身近に感じられるよう啓発を行いましたが、盛り上がりは見られませんでした。
有権者が投票参加意欲を持ち、主権者という意識を醸成する事は重要であります。特に若い世代への主権者教育の重要性は増しています。このような状況をふまえ、市議会ではこのたび初の試みとして高校生議会を開催させていただく事になりました。市内の高校生が市の理想像について調査・研究・協議を行い、一つの結論を導き出すプロセスを体験する事をもって議会に対する理解と関心を高め、議員との意見交換を通じ、市議会をより身近に感じてもらう事が目的です。選挙年齢が18歳以上へ引き下げられた事に伴い、選挙の仕組みとその意義、市議会との関わりを学び社会参画への第一歩の一助となる事を願っての企画です。議会ではこれまで、抽選で選ばれた小学4〜6年生とその保護者を対象に、毎年夏に「夏休みこども議場見学会」を開催し好評をいただいております。今回はこの小学生への取り組みを発展させ、高校生を対象に開催するものです。本年の1月20日(土)市役所第二庁舎(市議会議場・委員会室)に於いて、市内の市立高校生徒33人と、市長、正副議長、教育長、選挙管理委員会委員、常任委員会正副委員長が参加し、開催されます。午前中には「観光事業」「環境保全・公害対策」「オリンピック・パラリンピック」について議論を行い、午後には「選挙の仕組み、意義」をテーマに講義及び模擬投票を行い、閉会後に高校生議長及び各委員長から市議会議長に結果報告が行われます。 選挙執行がない時期にも普段から当たり前のように、政治、選挙が話題となるような環境作りに努めてまいります。
松原しげふみ事務所
中原区新城5-2-3
TEL:044-751-8855
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4月26日
4月19日