市政レポートNo.96 3連覇で67億円!?川崎フロンターレの支援体制構築を! 川崎市議会議員 おしもとよしじ
昨年、川崎一番の出来事と言えば、多くの市民が「川崎フロンターレJ1リーグ優勝」を思い浮かべることと存じます。近年、ここまで市民の一体感が生まれた瞬間は見当たらず、「スポーツの力」を改めて認識した所です。優勝の瞬間やパレードを現地で拝見しましたが、その光景は、まさに「川崎愛」に満ち溢れ、どれだけ川崎フロンターレがシビックプライド及び郷土愛の醸成に寄与したか計り知れません。また、Jクラブの中で、地域貢献度7年連続トップとなりましたが、これまでもクラブ×サポーター×行政×選手が”四位一体”となって、被災地復興支援など様々な取り組みを行っており、その一翼を担う市政に対して多大な影響を与えています。よって、過日の第4回定例会では、その行政としてクラブや選手に対し、恩返しの必要性を唱え、その一つとなる支援体制構築を求めました。
今季よりJリーグは、英国の動画配信大手と放映権契約を締結、各大会賞金や配分金が大幅に増加した結果、川崎フロンターレの今季獲得総額は約23億円となっております。その中で大きなウエイトを占める理念強化配分金は、リーグ上位4チームに支払われ、選手獲得や練習環境、育成組織の充実など使途が限定された資金として審査を受けた上で、優勝チームに翌年より10億、4億、1億5千万円と最長3年間に渡り支給されます。しかも再来年シーズンまでは、この理念強化配分金の額を据え置くことが決まっており、すでに出場が決まるカップ戦の賞金等を踏まえ、仮にリーグ3連覇を果たすと67億を超える資金を手にします。私は、クラブの使い道によって、この初年度の資金面でのアドバンテージにより、少なくとも夢物語ではないと信じておりますし、少なくともこの5、6年の支援体制構築が肝であり、本市及び市民にさらに根づき、そして世界へと羽ばたくビッククラブへ変化を遂げる試金石となると考えています。こういった資金の使い道を踏まえ、市政・議会の係わりとして、例えば、クラブから寄附された等々力第1サッカー場の「人工芝化・LED照明設置」のように、議会承認手続きの必要性や予算流用で対応したACLの背もたれ椅子問題など、予算的裏付けも必要です。現在、クラブで検討されているその使途について、本市の細やかな意思疎通及び本市の対応が必要な場合には、迅速かつ綿密な対応が必然となることから、市長に見解を質すと今後も十分情報共有を図りながら、さらに市民に愛されるクラブになるよう協力する旨答弁されました。
本年は、各スポーツの国内リーグのみならず冬季五輪やサッカーW杯も行われます。今回の提言の進捗を注視しながら、日本勢や川崎所縁の選手、また、エックスボールで優勝した富士通フロンティアーズなど、本市他のかわさきスポーツパートナーの更なる活躍も期待しています。
市議・押本吉司
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4月26日
4月19日